「できること」「できないこと」

動物や鳥などの生き物が抱える弱みや短所に焦点を当てた児童書が相次いで出版され、人気を呼んでいます。「ざんねんないきもの事典」シリーズを本屋さんでよく見ますね。ラクダのこぶはエネルギーを使い果たすとしおれてしまう・・・といった、残念な生態が紹介されています。

 

こうした本が、小学生に人気なのは、生き物が持つ弱みが、子どもたちの共感を呼んだのかもしれません。この夏には、飛べないが泳げるペンギンが案内役で、世界中の生き物の「できること」「できないこと」」を紹介する「できなくたって、いいじゃないか!あきらめたいきもの事典」が発売され、大人気だそうです。

 

これらの本を読む小学生は、勉強でも運動でも、友だちよりもできないことがあると知る時期でもあります。しかし、ここでいちいち落ち込んでいても前に進みませんね。かけっこや算数が苦手でも、これを読んで、自分にできることや、自分にしかできないことを見つけようとしているのかもしれません。

 

もっと言えば、今の時代は「多様性の大切さを理解し、受け入れようとする時代であり、競争しながらも互いを認め合う時代」とも言えます。こんな時代だからこそ、「ざんねんな」シリーズの本が共感を得ているのでしょう。

 

さて、小学生になる前の園児たちは、この1年間で、「やればできる!」「最後まであきらめない!」と、保育園では、先生や他の園児に叱咤激励されながら、頑張ってきました。

 

この頑張りを実行した先に、ようやく自分の「できること」「できないこと」がわかるような気がします。保育園の子どもたちには、まだまだ「イチバン!ナンバーワン!」をめざして、新しい年も取り組んでもらいます。(笑)

 

今年も、子どもたちの笑顔のために、保護者の皆様はじめ多くの大人にかかわっていただきました。そして、この「おやじ園長のブログ」にも、お付き合いいただきましてありがとうございました。

 

では、月並みの言葉ですみませんが・・・よいお年をお過ごしください。