失敗できる環境をつくる

今日の連絡ノートには、保護者からのクリスマス発表会のコメントがびっしりです。昨年のクリスマス発表会での我が子の姿を親としては、当然よく覚えているので、1年後の成長を感じてもらったようです。職員へのねぎらいの言葉もいただき、ありがたいですね。

 

このクリスマス発表会には、「失敗」はつきものです。子どもたちは、どんどん失敗して、挑戦を続けて成長していくのです。

 

一般論としては、「人は失敗から学ぶ生き物である。数々の失敗を経験し成功へつながっていくものだ」と誰もが言いますね。そして、誰もが、「そんなこと当たり前だよ」とも思っています。

 

しかし、大切なのはその先です。「失敗」を許してくれる環境がそこにあるか・・です。

 

私の中学からの仲間の一人が、大の韓流アイドルファンです。(おやじですが・・・)

韓国と日本のアイドルに対するファン心理は、180度違うそうです。韓国は、ファンが求めるのは完璧なパフォーマンスだそうです。失敗は許されない雰囲気の中、韓流アイドルは活躍しているとのこと。日本で脚光を浴びる韓流アイドルは、確かに、日本語も話せて、ダンスのキレも完成されていますね。

 

それに対し、日本では、まだ未完成のアイドルをファンがあたたかく見守るというイメージがありますね。そこには、少しの失敗も大目に見るような、寛容な心があります。

 

しかし、日本人がすべてそうとは限りません。特に、教育現場における保護者の目は厳しいです。一度うまくいかないとがあると、あれもこれも引っ張り出してくて、レッテルを貼ろうとします。大学を卒業したばかりで、初めて子どもたちの前に立つ新人教員に対しても、経験を積んだ先生と同じ成果を求めることもあるようです。

 

教員志望者が少ない理由は、ブラックと揶揄される労働環境ではなく、失敗に対して寛容ではない環境が大きな問題かもしれませんね。

 

あなたの働く環境ではどうですか・・・「失敗をどんどんして、そこから学ぶんだ!」なんて、朝礼で上司が言っておきながら、「なんで、こんな失敗したんだ!」と常に、部下をしかりつける環境になっていませんか・・・

 

我が子の子育てにも当てはまる内容ですね。