今日の保育園では、これぞ、タテの関係というすばらしい活躍がありました。
小学校3年の女の子・・・朝から、小学校での出来事をたくさん話してくれます。担任の先生が、今月誕生日だそうです。そこで、彼女は、サプライズバースデーを企画します。男子は、おしゃべりですぐに担任に話してしまうので、まずは女子たちを巻き込みます。
メッセージカードや歌のプレゼント・・・ピアノは、男の子で、楽譜を見れば何でも弾ける○○君に「ハッピーバースデー♬」をお願いしたそうです。彼は、口が堅く、他の男子には漏れないとのことです。
担任の先生には、当日の行間休みに、クラスでやりたいことがあるので、先生もいてくださいと、声をかけているそうで、今は、着々と準備を進めています。
小学校3年生にして、この企画力と、段取り力に、あっぱれですね。彼女の凄いところは、自分だけが突っ走るのではなく、上手に周りを巻き込んで、みんなで成し遂げるという気持ちにさせてしまう事です。私は、これを社会人の大人になって、ようやく習得しましたが、彼女は、小3です。卒園児の活躍には、涙が出るほど嬉しいおやじ園長です。
さて、この話を横で聞いていた、年中5歳の女の子・・・彼女ものやりたい事ができれば、先生の指示を待たずに、どんどん自分で実行することができるタイプです。しかし、他の子のために一肌脱ぐレベルまではいっていません。(年中園児なら誰でもそうですが)
しかし、先輩の話を聞いて、みんなのために何かをしようと思ったようです。朝のお片付けタイムの音楽をかける前に、彼女は、小1女子の先輩の力を借りて、二人だけで、おもちゃなどの片付けを終わらせてしまいました。
「園長先生・・・もう、片付けちゃったから、朝の会ができるよ~」と笑顔で言います。実は、彼女は、お片付けタイムで、さぼりの常習犯でした。(笑)
今日は、おやつと給食の「いただいます!」の挨拶は、全て彼女がやって、当番も積極的に行ってくれました。園長からは、「あーしなさい、こーしなさい」は、一度も言っていません。すべて、小学校3年の先輩の話を聞いて、自分でとった行動です。
タテの関係の影響力は、保育園では、様々な場面で見ることができますが、今日もうれしい姿を見ることができました。本人たちをほめたたえ、保護者に伝えるのが、私の仕事です。