私の大好きな蝶です。そう、日本昆虫学会が日本の国蝶と定めた「オオムラサキ」です。紫色の鮮やかな羽に魅了されますね。
実は、今日、子どもたちとオオムラサキを見に行きました。えっ?冬にオオムラサキがいるの?と思った方も多いと思いますが、保育園の近くにある、日進公園コミュニティセンターで、現在オオムラサキを飼育しているという情報を耳にして、早速行ってみたのです。
オオムラサキは、普通の蝶のように、花の蜜は吸いません。カブトムシと同じように、雑木林のクヌギやコナラの樹液を吸います。そこには、スズメバチも集まりますが、オオムラサキは、スズメバチを羽で追い払うこともあるそうです。強い蝶ですね。
保育園の屋上では、羽をひらひらさせて優雅に飛ぶモンシロチョウやアゲハチョウをよく春から秋にかけて見かけますが、オオムラサキは、グライダーのように滑空します。羽ばたくときは、羽を「バタッバタッ」と大きな音を立てるので、小鳥と間違えられることもあるそうです。
埼玉県内では、嵐山町がオオムラサキの保護に力を入れています。保育園の1回目のサマーキャンプでは、嵐山町のオオムラサキの里を探検しました。
成虫としてオオムラサキが羽ばたくのは、6月から8月の間です。産卵後の幼虫は、サナギになるまでに5回脱皮をします。幼虫は、エノキの木の葉だけを食べるそうです。幼虫のままで越冬し、春に食欲が増した幼虫がどんどん大きくなって、夏に成虫になるという1年のサイクルです。紫色の鮮やかな羽を持つのはオスだけだそうです。
さて、どうして、冬なのにオオムラサキを見ることができたのか・・・日進コミュニティセンターの職員の一人がオオムラサキの保護活動をされていて、嵐山町から譲り受けた幼虫を飼育していました。室内で飼育していたので、季節の感覚がくるってしまったようで、11月17日に羽化したとのことです。
エサは、樹液ではなく、綿にカルピスを湿らせて与えています。良く吸うそうです。子どもたちも、オオムラサキを見て感動です。雑木林の中を舞う姿は、来年夏にサマーキャンプで見ることができればいいかなぁ~と思っています。
オオムラサキ・・・どうです・・・魅力が伝わりましたか。