今日は、アフリカでの実話をもとに語られた、「ポリふくろ、1まい、すてた」という絵本の話です。
アイサトさんは、ヤシの葉で編んだカゴを頭に乗せて、そこに果物を入れて歩いています。村の近くまで来たところで、カゴが壊れて果物が転がり落ちます。そして、初めて見るポリ袋を見つけ、詰め替えて帰りました。
家に帰ると、おばあさんが町ではこの袋が増えているので困っていると言います。
ある日、アイサトさんは、袋を振り上げると、破れて中のものが飛び出し、新しい袋に詰め替え、破れた袋は捨てます。ある時、村のヤギが袋を食べて死にます。これを機に、アイサトさんはごみを減らすために友人と一緒に袋を洗い、ヒモにして財布を作って売り、その資金でヤギを買います。
海底一万メートルの深海からプラスティックごみが見つかったという報道がありました。様々な企業が、ビニール製のストローを廃止・・・紙袋に変更・・・といった、企業アピールも兼ねた対策を行うようになり、プラスティックごみのリサイクル運動への関心がますます高まっています。
しかし、子どもたちには、リサイクルが・・・と、説明を始めても???となってしまいますね。この絵本は、そんなリサイクルのことを子どもたちに伝えるには分かりやすいですね。
絵本は、アフリカの小国ガンビアで、プラスティックごみのリサイクル運動に実際に取り組んだ若い女性の実話がベースです。私たちもできる取り組みというのが、大事ですね。
「地球環境を守る」と大義名分をかざして、子どもたちに「○○しよう」と教えるよりも、私たち大人たちが、「素敵な生き方」として、ゴミとの付き合い方や買い物の仕方・・・などなど、生活を通じて、子どもたちに伝えることが大切なような気がします。
最近の素敵な「買い物の仕方」は、棚の奧から日付けの新しい商品を選ぶのではなく、すぐに食べるのなら、手前の商品から選ぶ・・・食品ロスを出さない取組みですね。