「離れて見る森は、全体が緑で覆われて、太陽が照れば明るくなり、風が吹けば同じ方向になびいてている。しかし、森の中に入って見ると、木の1本1本の様子が全然違っている。空に向かって真っすぐに伸び、太陽の光を浴びてきらきら光っている木もあれば、立派に成長している木の間に埋もれるように立ち、あまり光が当たらない場所で、ひっそりと生きている木もある。風が吹いた時の揺れ方もみんな違う」と、ある校長先生は言います。まったく、おっしゃる通りです。
10月に行われた、保育園の運動会・・・「みんな頑張ったね!」と、「みんな」という言葉で集団に語り掛けます。しかし、そこには、一人一人の、練習からのストーリーに目を向ける必要があります。
「練習では、一度も勝てなかったけど本番では勝つことができたね」だったり、組体操では、ピラミッド全員成功は、何十回もやった練習では一度もできなかったことでした。そんな、一人一人の姿をきちんと理解しながら、全体での「頑張った」も同時に大切なのです。
「みんなで頑張った」という経験は、仲間と協力してチームワークを作り上げたという貴重な経験であり、数値化されない、非認知能力でもありますね。
そして、今、まさにクリスマス発表会に向けた練習を行っています。「練習が終わらないと、屋上で遊べないぞ!」と子どもたちに激を飛ばしながら、ホワイトきゃんばすでは数少ない「一斉保育」状況になっています。
運動会やクリスマス発表会の練習は、ガチガチの一斉保育で、屋上遊びに見られるような「見守り保育」ではなくなります。その中で、子どもたち一人一人の動きと同時に、全体のバランスも一緒に見ることになります。
「木を見て、森も見る」まるで、二兎を追うような感じですが、クリスマス発表に向けて、両方大事なのです。