褒めるだけでは・・・

今日の屋上遊びでは、何人かの園児が「ローラースケート」を楽しみました。まだ、歩くのがやっとの子ばかりですが、昨年の年長園児のように、スイスイと滑る日も近いことでしょう。

 

さて、昨日もさいたま市の「保育実践報告会」で、2つの園の発表を拝聴しました。目的は、素晴らしい取組みがあれば、ホワイトきゃんばすの活動に取り入れることです。今回も、松ぼっくりを使った遊びが、屋上遊びのヒントになりました。

 

松ぼっくりのかさは、水に入れると閉じて、乾かすと開くという性質があるそうです。つまり、湿度の変化で、松ぼっくりのかさは開閉するのです。私は知りませんでした。また、松ぼっくりは松やにを含んでいるので、天然の着火剤にもなるそうです。

 

屋上のおままごとコーナーに、松ぼっくりなどの自然の素材を何種類かストックし、子どもたちが自由に遊ぶイメージを持ちました。これも、実践したいと考えます。

 

しかし、厳しいことを言うようですが、発表自体は、まったくもってダメです。ここからは、私のひとりごとです。

 

「なんで、せっかくの発表なのに、下を見ながら(メモ紙)の棒読みなの?」

「プレゼンテーションだよ・・・数百人の前で発表するんだから、もっとパフォーマンスが必要でしょ・・・」

「ステージのスクリーンの前に移動して話すとか・・・動きがないのかい!」

「もっと笑顔だよ・・・真顔で棒読みなんて、これが新商品の宣伝発表会だったら、誰も買わないぜ!」

「○○しました。はわかったよ。でもこれをどう広げて、次につなげるの?」

「目的と手段があいまいで、取り組んだことを発表するだけ。これをした事で、子どもと保護者がどう変わったの?どんな具体的な成果があったの?」

「PDCAサイクルまでは求めないけど、保育園のアピールにもなってませんね・・・」

 

民間企業で働いた経験上、人前でプレゼンテーションをすることが当たり前の環境だった私にとっては、保育業界・・・ここは、もっと変わらないと!といつも思ってしまいます。

 

とどめは、大学教授によるコメントです。「今日は、2園の発表を聴かせていただき、本当に感動しました。素晴らしい内容でしたね・・・」

 

なんて、決して思っていないのに、褒めてばかり・・・もちろん、過去には、私が惚れ惚れするような発表をする園もありました。素晴らしい発表は素直に褒める。しかし、そうでない時は、的確にアドバイスを送ることも必要ですね。

 

民間企業のプレゼンテーションなら、今回の発表では、撃沈です。

 

今日のブログは、少し荒々しい言葉遣いで、申し訳ないのですが、子どもたちが、社会に出て、まっとうな仕事をしてもらいたいと考えれば、発表する職員も、保育業界も変わらなければなりません。

 

誤解されるといけないので、コメンテーターの専門的な話は、とても勉強になります。なんせ、私は、保育の専門的な学校に通った経験がないので、すべて新鮮に受け止めています。

 

言いたいのは、責任を持って発表を任された大人に対して、枕詞のように「すばらしい」を連呼するべからず・・・です。

 

今日は、ちょっと、言い過ぎでした。