今日は、運動会本番前の最後の練習を行いました。子どもたちは、運動会に向けてのやる気がみなぎっています。うれしいですね。
そして、夕方の寺子屋では、屋上にある「ビートルハウス」ことカブトムシ小屋の幼虫を観察しました。夏を過ごしたカブトムシが卵を産んで、幼虫がどれだけ育っているのか、ワクワク感で、子どもたちの目がギラギラです。(笑)
腐葉土の上にあるクヌギの朽木を持ち上げると、すでに5匹の幼虫を発見・・・表面の土を掘るだけで、ざっと15匹以上の幼虫が出てきました。「うぉ~すげぇ~」の子どもたちのどよめきが起きます。
一番大きな幼虫を手にすると、体長が7センチくらいあります。腐葉土の上は、幼虫のフンで一杯です。このまま大きく成長して、来年の夏にカブトムシの成虫になるのです。
今日は、17人中10人の子どもたちが、しっかりと幼虫を手に持ってドヤ顔です。とてもグロテスクな幼虫ですが、勇気ある園児が多いのです。(笑)
さて、最近の家庭学習が大きく変化しているそうです。一部の塾は、タブレットの端末を使って、いわゆる「個別最適化した学習」を始めています。子どもは、動画を見ては、到達度をチェック。人工知能が児童の伸びを分析し、どんな学習の進め方が最も効率的かについて、データを集めるそうです。
信じらせませんが、ある私立中学校の先生は、授業で塾講師の授業動画を流しています。先生の仕事は、出席管理と「再生ボタンを押すこと」です。しかし、生徒や保護者からはすこぶる好評だそうです。
保護者会では、こんな会話もあるそうです。「教え方が下手な先生は動画を使ってもらえるよう学校に頼みたい」「先生はけんかの仲裁とかの生活指導だけでいい。大学出たての新任の授業なんて三流以下でしょ」
どうですか、これを聞いた学校の先生たちは、怒り火の玉ですね。
でも大丈夫です。動画を使った一方通行の授業では、子どもたちが「学び合う」環境は生まれません。子どもたちにとって必要な力は、将来社会に出て、自分とは違う考えを持った人たちと、年齢差も超えてわたり合う力です。
一方通行の知識の詰め込みが、入試には通用しても、社会に出てからは通用しないことを私たちは社会の中で経験しています。自分で考えて、様々な人を巻き込んで課題を解決する力が問われる今、学力、知識といった「認知能力」が重要だなんて、時計の針を元に戻しているにすぎません。
アクティブラーニングは、タブレットの一流講師の授業からは学ぶことはできませんね。一流の講師は、教え方が上手くなくては仕事になりませんが、一流の先生は、教え方が上手なのではなく、舞台演出家として、役者である子どもたちを動かす力がある人です。
もう・・・まったく! 思い違いも甚だしいですね!