麹町中学校 卒業生の言葉①

今日の保育園は3人の園児が登園しました。台風接近でも働くママは頑張っています。ホワイトきゃんばすのあるショッピングセンターが、13時までの営業となったので、給食を食べて、無事に帰宅しました。

 

今回の台風では、私が住む埼玉県で「大雨特別警報」のレベル5が発令されました。「命を守る行動が必要」という内容です。

 

テレビの台風速報を見ていると、洪水の映像など、台風による不安をあおるような報道ですね。冷静に対応しなければならないのに、何だか、恐怖が増すばかりと感じる人が多いのではと、別の心配をしてしまいます。

 

さて、今日は、昨日のブログの続きですが、麹町中学校の卒業生の言葉を紹介します。中学3年生で、よくこんなメッセージが言えるものかと、感心します。

 

平成30年度 卒業生代表の言葉です。

 

あっという間の3年間、長かった3年間。この3年間は人それぞれのものだったと思います。今日は、僕たちの3年間を振り返って、2つの話をしたいと思います。

 

最初の話は「リスペクト」です。誰かの考え方、誰かのチャレンジ、そして個性を尊重するということ。この学校では何度も聞いた言葉だと思います。

 

この学年はさまざまな個性であふれています。そんな癖の強い子のひとり、とても質問が好きな男子の話をしたいと思います。今からお話することは、本人と保護者の方に許可をもらっています。

 

その子は社会が得意で、先生や友達に歴史や地理を語っている姿をよく見かけました。集会や講演会の時には、「はい、はい」とよく手を挙げて質問をしていました。ときには、話をしている人を困らせてしまうような質問をすることもありました。ですので、1年生のうちは、僕は戸惑いましたし、彼を変な目で見てしまっていました。「なんであんなに質問するのだろう」と。

 

しかし、もし彼が今この瞬間、僕に手を挙げて質問しても、彼を責める人はこの学年にはないでしょう。なぜなら、僕たちは彼を知っているからです。彼の得意なこと、苦手なことを知っています。それに、最初に手を挙げて質問するには勇気がいること、質問をするには深い考えが必要なこと、そして彼にはそれが備わっているということ。僕たちは知っています。また、彼の突拍子もない質問から、何かに気付いたり、考えが深まった人もいます。だから僕たちは、彼をリスペクトしています。

 

僕たちの学年の、誰かをリスペクトするという雰囲気は僕も実際に体験しました。

 

それは僕が生徒会長だった時のことです。生徒会長のような大役を務めるのは、僕自身初めてで、心配なことがたくさんありました。最初のころ、特に心配だったのが「周りの目」です。朝会でみんなの前で話すとき、みんなは自分のことをどう思っているのかなあ、と反応ばかりを気にしていました。行事の時も、生徒会活動の時も、自分がどう見られているのか、周りの目を意識してしまっていました。目立つこと、それは少し悪いことだと思い込んでいたのです。「出る杭は打たれる」と思っていました。

 

でも、僕は間違っていました。朝会の時、僕は気持ちよく皆さんの前で話ができたし、行事の時も周りの目を気にせずに自由に活動ができました。なぜなら、僕たちの学年が「出る杭を打たない」学年だったからです。誰かが前で発表したり、活動するときでも、それを支える雰囲気が僕たちの学年にはありました。

 

個性や考え、そして誰かのチャレンジを否定しない、むしろ尊重し、応援できれば、学校はとても心地よい場所になるといつからか気付きました。足を引っ張る人のいない、そういう環境はお互いを高め合え、成長させてくれる環境なのです。

 

つづきは、明日です・・・