少し悲しい話ですが、「あなたのこれからの生きがいは何ですか?」という質問に「死ぬのを待つだけです。もうすぐにそうなるわ」と答えるお年寄りがいます。人生100年時代と言われながら、現実には、どれだけの人が「元気で長生き」できているか、これからの高齢化社会に向かう、日本の課題です。
先日のテレビ番組で、イギリスの老人ホームの中に保育園を作り、80歳を超える高齢者と子どもたちが一緒に過ごすという内容がありました。
子どもの力で、高齢者が元気になることは、誰もが経験値でわかっています。今月も、ホワイトきゃんばすの子どもたちが、あずみ苑を訪問し、おじいちゃんおばあちゃんたちとの交流の時間を持ちました。そこでのシーンです。
子どもがカードを引きます。そこには、動物の名前が書いてあって、子どもは、ジェスチャーでその動物の物まねをするジェスチャーゲームをしたのですが、「はいはいはい」とまるで保育園の園児のように、手を挙げるおばあちゃんの姿がありました。
童心に帰って・・・とはよく言われますが、80歳超えのおばあちゃんが、4歳になっています。
この番組では、高齢者と幼児とのふれあいで、科学的に高齢者の変化をとらえます。不思議なことに、筋力のアップや脳の活性化など、数字上も大きな変化が見られたのです。年に3回のあずみ苑訪問で、ホワイトきゃんばすの子どもたちの力で、科学的におじいちゃんおばあちゃんが元気になっているようです。
そう言えば・・・おやじ園長も久々に会う人から「若くなったんじゃないの?」とよく言われます。私自身が、子どもたちからのパワーを実感しています。(笑)