卒園児が通う小学校では、飼育小屋でウサギやニワトリを飼育しているところが多いです。たいがい「いきものがかり」なる飼育委員会のメンバーが世話をしています。中には、地域を巻き込んで大がかりなホタルの飼育をしている小学校もあります。
しかし、最近では小学校で飼育されている動物の種類に変化が起きているそうです。ニワトリやウサギなどの鳥・哺乳類の割合が減る一方、メダカなどの魚類の飼育が増えていることが、研究者の調査でわかったそうです。
全国の小学校2062校への聞き取り調査をし、2003年と2012年のデータを比較すると、動物を飼育している小学校の割合は、「飼育していない」学校が、6.6%から14.2%に増えました。
「鳥・哺乳類を飼育」は、86.4%から49.1%に減り、「魚・両生類・昆虫のみを飼育」は、13.6%から50.9%と大幅に増えています。メダカなどの魚類やザリガニなどの飼育が増えたそうです。
鳥インフルエンザ流行の影響で、鳥類の飼育が著しく低下したしたことや、長期休暇中の世話が大変、病気やケガの処理が困難などの理由が大きな要因のようです。
ホワイトきゃんばすでは、池での生き物、カブトムシ小屋、カメのおうち、金魚のおうちなど、屋上での生き物の世話は、子どもたちの日常生活になっています。夏まつりの売上で購入した水槽での淡水魚飼育も、子どもたちの観察意欲が継続しています。
一番大好きなことは「もぐもぐタイム」と呼んでいるエサやりの時間です。冷凍の赤虫にあつまる魚たちの姿は、それは凄まじく、「いきること」を感じているようです。もちろん、赤虫は「ユスリカ」という蚊の幼虫であることも、子どもたちの知識としてインプットされました。(笑)
本来、小学校で生き物を飼育する目的は、生き物にふれあうことで、人の気持ちや欲求に気付いたり気遣ったりすることを経験的に学べることです。私の小学校時代、昭和の小学校は、担任の先生の裁量で、教室内に様々な生き物がいました。金魚に、メダカに、カメ・・・何が良かったかは、子どもの頃にはよくわからなかったですが、今になってみると、死んでしまった金魚を目の当たりにして、きちんと世話をしないと!といった経験の積み重ねで、人も動物も関係なく「いきること」を学んでいたのかもしれません。
そうだ・・・保育園の水槽でのもう一つの効果は、想定通りの「癒し効果」です。1歳女の子が水槽の前でじっと魚を見ています。怒りっぽい子には決してならないと確信しています。(笑)