私たち大人の中には、いわゆる「高所恐怖症」で、高い所が苦手な人がいます。東京スカイツリーも東京タワーも、あまり好きではありませんね。(笑)
ところが、最近は、高い所にまったく恐怖を感じない「高所平気症」の子どもが増えているそうです。
ご安心ください・・・すべての子どもがそうなっているのではなく、東京23区内の大都会エリアに住む子どもたちの話です。さいたま市の子どもたちは、どうやら大丈夫のようです。
東京都港区に高さ330メートルの超高層ビルが建設されることになり、54階以上の高層階には一般住宅も入るそうです。どうですか・・・「うちのマンションは60階だよ。東京の夜景がバッチリなんだよ!」と自慢できそうですね。でも、私なら3日で飽きてしまいますが・・・(笑)
実は、東京都の湾岸エリアでは、マンションの11階以上に住む乳幼児の率が、1割を超えるそうです。特に中央区では、3人に1人が高層階に住んでいます。もんじゃ焼きで有名な月島も、もんじゃ通りから空を見上げると、隅田川沿いに高層マンションが空に向かって伸びています。
実は、高さの感覚が育っていない乳幼児の場合、「高所平気症」が懸念されるそうです。高所から下を見下ろしても恐怖を感じないことで、高層階のベランダから身を乗り出して転落する事故が相次いでいます。
高さへの恐怖がないと、学校の校舎や校庭の遊具からの転落事故が起きやすいのです。高さの感覚は、幼少期にある程度固まってしまうそうです。
幼児期には、ジャングルジムやすべり台等に上らせ、高さへの警戒心を植え付けることが必要になります。そう言えば、保育園の階段ロッカーも「高所平気症」を防ぐ、大切な子どもたちの遊びなのです。(笑)