ヤマメとサクラマス

8月最後の日曜日です。さいたま市の小中学校は、火曜日から2学期がスタートします。卒園児が通う2つの小学校では、9月21日と28日が運動会なので、早速運動会の練習が始まるようです。まだ暑いですね。

 

さて、今日も生き物の話です。ヤマメは体長20センチの渓流に住む魚です。漢字では山女魚と書きますね。体の模様が美しい魚です。渓流釣りを楽しむ人にとっては、憧れの魚の1つです。

 

サクラマスは体長60センチもあり、サケのように大きい魚です。ヤマメと比べると、体重では30倍くらい重く、体の模様もなく見た目もずいぶんと違います。しかし、ヤマメもサクラマスも実は同じ魚であることを知っていましたか?

 

川で稚魚として生まれたヤマメは、最初の試練がエサの強奪戦です。体が少しでも大きい稚魚は、流れがはやくてエサがたくさんある場所にも行けるので、ますます体が大きくなります。しかし、この大きな魚がサクラマスになるのではありません。

 

小さな稚魚は、このままでは死んでしまうので、勇気を出して敵がいっぱいいるけど、エサもたくさんある海に向かいます。海で生活をしているうちに、どんどん体が大きくなってサクラマスとなるのです。そして、サケのように、自分が生まれた川に戻って卵を産みます。

 

ヤマメの小さな稚魚の中で、諦めないで勇気を出して、一歩前に進むことができた魚だけがサクラマスになるのです。

 

どうですか・・・サクラマスを見る目が変わりましたか。