今日は「あずみ苑」に行って、おじいちゃん・おばあちゃんたちと楽しい時間を過ごしました。年長・年中の2学年が訪問します。年中園児にとっては、今年度初めての経験となりました。
歌をうたい、夏まつりで見せる「お化けの花火音頭」を踊ります。ジャンプして一回転するところで、おばあちゃんたちの歓声が上がります。そして、恒例のインタビュータイムの時間です。保育園の朝の会とは、かなり雰囲気が違いますが、年中園児も全員しっかりと受け答えができました。七夕のお願いで「みんなをやさしくしたい~」「平和になりますように!」という願い事には、おじいちゃん・おばあちゃんたちもビックリです。(笑)
さて、7月に入ってからのブログは、夏らしからぬ天気を嘆くコメントを毎日のように書いていますね。7月6日に行ったナイトツアーでは、蛍にカブトムシに・・・実は、もう一つ「セミの羽化」が見たいと欲張っていました。ところが、今だにセミの声も聞こえてきません。
ということで、今日は、今月末には「ミンミン・・・ジージー」とうるさくなるセミについての話です。
つい数年前までは「セミの命は1週間」という説が主流でした。私も子ども頃から、そう思っていました。しかし、長年セミの研究を続けている埼玉大学の林教授によると「国内でよく見るアブラゼミなどのセミの成虫は、10日から2週間は生きられます。鳥などの外敵に襲われなければ、1カ月も生きることもあります」と言います。
「1週間」と言われてきたのは、幼虫で過ごす時間の長さが関係しているそうです。アブラゼミなどの幼虫は、4~5年もかけて土の中で育ちます。一方、地上に出て盛んに鳴く成虫の期間は1週間よりも長いのに「はかなさを表現するために1週間と言われるようになった」と林教授は推測します。
土の中で5年も幼虫でいるのは、「セミの幼虫は、木の根の樹液を吸って育つ。ほとんど水しか通らない管から少しずつ栄養を取るので、時間がかかる」そうです。長い時間をかけても、土の中は外敵が少ないので生き延びられるようです。
また、西日本を中心に生息するクマゼミが、ここ数十年で北上し、関東でも見られるようになったそうです。アブラゼミやクマゼミは木の枯れ枝の中に卵を産みつけます。卵から大きさ1~2ミリの幼虫が出てくるのですが、地面に落ちた幼虫が土にもぐるまでの間が、最も外敵に狙われやすく、一生のうちで最大の難関です。アリなどに食べられてしまい、ほとんどが死んでしまうそうです。
やっぱり、セミの一生ははかないですね。5年かけて、頑張って生きてきたセミの成虫のうるさいくらいの鳴き声が聞こえないと、夏とは言えませんね。早く、鳴いておくれ!