本を好きになる習慣

今日も卒園児の小学生が7人、同窓会のごとく保育園に登園してきました。お昼寝タイムの園長の課外授業は、年長園児3名と共に、10人で近くの図書館に行きました。

 

単純に、子どもたちが自分で好きな本を探して、一人で読んでも良し・・・友だちと一緒に読んでも良し・・・とにかく、本を読む環境を経験させることが目的です。

 

「ここは図書館だから、静かにしてね」なんて、小学生が年長園児に先輩面して教えています。(笑)

 

すると、小学校3先生の女子が、「園長先生・・・本を借りたいんだけど・・・」と、家でゆっくりと読みたい本を何冊か見つけたようです。

 

ここで、最近はかなり錆びついてしまった、私のアンテナがビビビッとひらめいたのです。このアンテナは、だいたい年に一度くらいしか反応しなくなっています。先回は、昨年秋に思いついた「自転車免許証」です。この免許証が欲しくて、2歳児クラスまで、補助なし自転車にチャレンジする園児が続出したのです。

 

今回は、「子どもたちが本を好きになる習慣は、これだ!」と思いついたのです。

 

さっそく、保育園の図書カードを作ります。法人扱いなので、1回で100冊の本が借りられます。そして、子どもたちに、「自分が読みたいと思った本を借りてもいいぞ・・」と自分で本を選ばせます。

 

小学生なら、学校の図書室で本を借りる経験はあっても、街の図書館で借りる経験はほとんどありません。保育園の年長園児は、目をギラギラさせながら、「カブトムシの本」を見つけてきました。先日のナイトツアーで採取したカブトムシを飼い始めた男の子です。

 

親の気持ちとしては、我が子が本好きになってもらいたいと願い、子どものために本を買って読ませようとした経験があるかと思いますが、たいがい、子どもは与えられた本には興味を示しません。私も、我が子に「これだ!」と思ってプレゼントした本は、ほとんど本棚に置かれたままになっています。(笑)

 

そうです。当り前ですが、自分で見つけた本でないといけません。しかし、本屋さんで新書を毎回買うとなると、お金もかかりますし、飽きてしまうこともあって難しいですね。

 

しかし、今回は、保育園の仲間たちだけで、自分で借りる本を選びます。今日は、4冊借りた小学生がいました。たとえ、全部読むことができなくても、たくさんの本を手にすることで、「本を好きになる習慣」が生まれるのです。仲間たちと「あーだこーだ」言いながら本を探すのは本当に楽しい時間です。

 

どうですか・・・この作戦で、ホワイトきゃんばすの子どもたちに、本を好きになる習慣をつけるきっかけをつくることにします。もちろん、ここから先は、子どもたち自身にかかっていますが・・・(笑)