今日は、来週行う「どろんこ遊び」の準備を子どもたちに手伝ってもらいます。どろんこ広場を耕して、土を柔らかくし、泥水にするのですが、大きいスコップを手に、子どもたちが苦戦します。体重も軽く力も弱いので、スコップを土に深く突き刺すことができません。今日は、お手伝いしたいという気持ちだけ、いただくことにします。
さて、子どもが中学高校になると、スマホ依存症と思えるほど、夜遅くまでスマホに夢中という子が激増しています。私の娘たちも、いつもスマホをしています。
中学3年の仮称ハナコさん。友だちと夜遅くまでSNSやYouTubeに夢中です。毎日深夜までやるので、朝は起きられないし、遅刻や欠席も増えたので、母親の堪忍袋の緒が切れます。
11時には、スマホを居間に置き寝る。というルールを作っても、夜中に起きてこっそり使っているいるので事態は改善せず。さらに、「仲良し4人組」で長電話となり、母親は、ハナコさんと話し合うことにします。
ハナコさんは、昔いじめられた経験があり、嫌われないように友だちに気を使っていることがわかりました。本人も、部活や勉強に支障が出てきたと焦り始めていました。しかし、自分では友だちに言えません。
そこで、母とハナコさんは「鬼ばばあ作戦」を考えます。
①ハナコさんが友だちに「受験生になったから、お母さんがむちゃくちゃ怒っている。10時半を超えたら『スマホを壊す』と言っているので、10時半には終わるね」と宣言
②10時半になったら、「お母さんが怒っているから」と電話中でも離脱を宣言。友だちがなかなか切らないと「いつまでやってるの!」と後ろから母が怒鳴る。そして「ごめんね。じゃ」と電話を切る
これで、母とハナコさんが考えた「鬼ばばあ作戦」がまんまと成功したそうです。母親が子どものためにあえて悪者になったのです。
これ以降、ハナコさんは、塾に通いだし、部活に勉強に頑張っているそうです。母親は「これまでの混乱が嘘のようだ」と言います。これは、事実の話です。しかし、ここで注目するのは、「鬼ばばあ作戦」ではありません。
もうおわかりですね。母と娘が延々と話し合って、解決策を考えたことです。
我が子が、スマホ依存症になっている時、強制的にやめさせる方法もあるでしょうが、そこには必ず原因や理由があります。親子で話し合うことが、ベタですが、一番の解決策ですね。「鬼ばばあ作戦」よりも、もっと効果的な作戦がきっとあるはずです。