幸福の尺度

今日の寺子屋では、ビワのジャムを作りました。先日の桑の実ことマルベリーに続いて、ジャム作りパート2です。マルベリーと違って、ビワの実はしっかりしているので、マッシュポテトを作る器具を使って、つぶしながら混ぜ合わせていきます。子どもたちが、順番に作業をします。

 

やりたがり屋の園児が多いので、すぐにジャムができあがりました。それぞれ、スプーンをもって、試食をします。「おいしい!」の声が響きます。ジャムが苦手な園児が2名いたのですが、スプーン一杯なら食べることができました。

 

今回は、たくさんのジャムができたので、家族全員の朝食分くらいの量がお土産です。明日の報告では、トーストにぬった・・・ヨーグルトにかけた・・・と子どもたちの報告ラッシュとなることでしょう。(笑)

 

原材料:びわ・グラニュー糖・レモン汁・・・以上で、水も入れてません。 自然の美味しさを子どもたちには味わってもらい、おうちでもジャム作りに挑戦してもらいたいですね。

 

さて、今日は「幸福」についての、少しまじめな話です。

 

ある人がこんなことを言っています。現代の日本と中世のヨーロッパでは、幸福度で考えると、中世の方が上かもしれない・・・と。つまり、幸福の尺度は、客観的な環境と主観的な条件の相関関係で決まるといいます。

 

モノがあふれ、便利でぜいたくな暮らしができる、現代の日本の方が、環境面では優れていますが、人それぞれが主観的に思う「自分は幸せかな?」では、中世の人たちの方が上だったという考え方です。

 

では、その主観的な幸福の尺度をどうやって高めるのか・・・もう、おわかりですね。

 

子どもの頃の生活で、どれだけ、有意義な環境であったか・・・もちろん、贅沢で、「欲しい!」と言ったら、何でも親に買ってもらえる環境ではありませんね。友だちと夢中になって遊んだこと・・・ケンカしたこと・・・ワクワクドキドキした体験・・・そんな1つ1つの積み重ねが、その人の幸福の尺度を決めるのかもしれません。

 

子どもたちが、やがて大人になって、困難な出来事を経験しようとも、それに立ち向かって、ニコッと笑って「色々あるけど幸せだよ」といえたら最高ですね。

 

どんなちっぽけなことでも、その中に幸せを感じるような、「幸せの尺度」が、あまり高くない人生がいいですね。私たち大人は、子どもたちに、物理的で環境的な「幸福」を与えるのではなく、できるだけ多くの幸福の尺度を与えるような、アプローチが必要なのかもしれません。そして、私たち大人自身が、自分にとっての「幸福の尺度」を見つけることも大切ですね。