関東地方が梅雨入りし、今日も冷たい雨となりましたが、父の日のプレゼント作りは着々と進んでいます。今日は、パパへのメッセージとなる似顔絵を描きました。もちろん、まだ小さい子は、パパと似ているとはいえない、凄い顔になっていますが、パパにとっては、素敵なプレゼントになることでしょう。
さて、今日は、心がほんのりする話です。
佐賀県佐賀市の開成公民館では、中学生がクリスマスに保育園や一般家庭の小学生にプレゼントを届ける「中学星(ちゅうがくせい)サンタ」の活動を行っています。なんだか、名前を聞いただけで、心があったかくなります。
平成21年から、開成公民館ではサンタになる中学生を募り、「そり」の代わりにリヤカーを引いて、保育園や個人宅に、手作りのプレゼントを配っています。廃材などを利用して、お金をかけずに作ったおもちゃというのが、いいですね。
中学生は、あらかじめ礼儀作法の指導を受けます。サンタクロースとして見知らぬ家庭を訪ねることで、地域社会への理解が深まります。保育園の子どもたちとの交流も中学生にとっては、大事な経験となります。
保育園に向かう際は、ちょっとしたパーティーを企画するそうです。歌をうたったり、図書館で借りてきた大型絵本を読み聞かせしたりもするそうです。「サンタクロースはいるの?いないの?」の質問には、「ぼくは、サンタクロースの弟子です」などと応じるユーモアもあるようです。
これまでの10年間の取組みで、中学生に任せてみると、生徒の熱の入り方が違ってきたようで、中学星サンタたちが、自分たちで考えて、ますます素敵な取組みになっていったそうです。
活動を続けるうちに、地域の住民も中学星サンタを応援するようになり、プレゼント用のお菓子を差し入れてくれたり、公民館で「男の料理教室」を利用する人たちが、ピザを振る舞うようになったそうです。パソコンサークルでは、チラシ作りを手伝っているそうです。
この活動、最初は「中学生サンタ」でスタートしたそうですが、「地域の星になってほしい」との声が高まり、「中学星サンタ」改名したそうです。いい話ですね。
そして、中学星サンタに参加した生徒は、今まで全員が、第一志望の高校の入試に受かり続けているそうです。もちろん、これは偶然が重なった出来事でしょうが、たぶん、本物のサンタクロースからのプレゼントだと、この地域の人たちの都市伝説になっているそうです。(笑)