発達障害の出現率

屋上のマルベリーも、子どもたちの背が届く場所の実がほとんどなくなり、大人が届く高い場所だけになってきました。「先生・・・とってください」とお願いできる子が有利です。(笑)

 

そして、ついに、ビワの実がオレンジ色になってきました。今日のおやつで「いただきます!」・・・というのは、今年のビワは、1つ1つの粒は大きいのですが、数が少ないので、屋上で食べ放題にすると、あっという間になくなってしまうからです。(笑)

 

さて、今日は興味深い記事を見つけました。

 

全国学力・学習状況調査では、各学校に発達障害の兆候のある児童・生徒の数を尋ねているそうですが、その回答分布から発達障害児の推計数を出し、全児童・生徒数で割れば発達障害児の出現率が求められます。地域別に試算すると、都市部ほど数値が高い傾向になっています。

 

大都市2.7% 中都市2.3% その他の都市1.9% 町村1.2% へき地0.5%という順です。今まで、発達障害は、脳に関わる生まれつきの障害と言われていましたが、この結果からは、環境要因も影響するのか?という内容です。

 

実は、「ADHD(注意欠如多動性症候群)」の有病率が都市部で高いのは、世界的に見られる傾向だそうです。この背景について、専門家は「ADHDの養育要因が愛着障害と重なる部分が大きい」と仮説を立てます。

 

つまり、安定した愛着が育まれる養育環境が都市部では崩壊しやすいためと指摘しています。都市部では、夫婦、家族、共同体の絆が弱く、子どもを取り巻く養育環境も流動的で、地方のように、大家族や地域で子育てするような環境とは異なります。

 

発達障害は、中枢神経系の機能不全とされており、「治らないもの」という定説がありました。しかし、生理的要因だけでなく社会的要因があるならば、予防や改善の可能性が考えられます。

 

まだまだ詳しく解明されていないのが発達障害です。現実は、悩み苦しむ保護者がいます。まわりの理解も不十分です。「みんな違ってみんないい」が、当たり前の社会となるように、正しい知識を持たないといけません。