ゴールデンウイーク中の保護者のコメントに「鉄棒がこんなに簡単にできるなんて…びっくりしました」という内容がありました。今日は、連休明けの久々の体操教室でしたが、鉄棒は、ほぼ毎回やっているので、子どもたちの練習の成果ですね。
そして、鉄棒に恐怖心を持っていた3歳女の子が、今日は、自分一人の力で、コウモリを克服しました。大きな前進です。どうやら、休み中に近くの公園で特訓をしたようです。
さて、よく教室の黒板の上などに掲示されている「学校教育目標」は、いつ誰が作ったのでしょうか。たぶん、その学校ができた時に、教育関係者の間で作られ、それ以来、変えられることなく引き継がれてきたものがほとんどだと思います。
しかし、自分が卒業した小学校や中学、高校の「学校教育目標」を覚えている人は、ほとんどいませんね。私も、全く記憶にございません。
ところが、ある小学校では、昼休みに、児童が校長室で次々に「教育目標」を暗唱しているそうです。そして、きちんと言えた児童には、校長から「学校教育目標合格証」を受け取るそうです。
えっ・・・戦前の教育勅語の強制暗記かい!?・・・と思いましたか。そうではなく、児童たちは「私は目標のこの言葉が好き」とうれしそうに答えるそうです。ますます???ですね。
実は、この学校に赴任した校長先生が、1年間をかけて、教職員・学校運営協議会・PTAでの協議・保護者アンケート・地域回覧を通して、新しい目標を設定したそうです。
子どもたちも含めて、みんなで作った目標であり、その目標から導かれる活動をないがしろにはしません。学校のホームページには詳細なプロセスが紹介されているそうです。
こうして、自分たちの学校の教育目標を過去からの継承ではなく、自分たちで共同設定することは、なかなか難しいかもしれません。でも、こうやって一歩踏み出すと、それが、子どもたちや保護者、地域の人たちに伝わり、大きな花を咲かせるのです。
学校も、時代の変化に柔軟でなければならないと考えると、何十年も前に作った、学校目標を変えることは、当たり前のことかもしれませんね。