給食からパンがなくなる!?

今日は給食の話です。小学校の給食に、ご飯が出るようになったのは、1976年だそうです。昭和世代の私は、小学校の給食では、食パンがほとんどで、週に一度の揚げパンやうどん(ソフト麵と呼ばれるコシがないうどん)の日が楽しみでした。(笑)

 

2009年には、文科省が、ご飯給食の目標を週3回以上に設定し、国内の米の需要を高める動きが出てきました。それから、パンVSご飯は、徐々にご飯の比率が高くなっていきます。そして、今では、パン給食は、全国平均で週1回ほどに減っているそうです。

 

保育園の保護者世代でも、学校給食の主食と言えば「パン時々ご飯」だったのですが、今では、パンが全く出せなくなった学校もあるそうです。

 

歴史を振り返ると、パン給食は、戦後の食糧難のなか、米国が余った小麦などの輸出を進めたこともあって定着し、長年、学校給食の中心だったのですが、2000年頃からご飯給食が増えていきます。

 

2009年「日本の伝統的な食生活の根幹」として、文科省がご飯給食を推奨し、自治体が動いた結果、パン給食は、今では全国平均で週に1回程度とのことです。

 

平成元年には、4700社以上あった給食パン業者は、昨年は1299社までに減っているそうです。地元業者が撤退し、パン給食が無しになった自治体もあるようです。

 

逆に、米どころの新潟県三条市は、2008年から「完全ご飯給食」を行ってきましたが、子どもたちから「パンも食べたい」との声が上がり、昨年度は米粉のパンの提供を始めたそうです。

 

保育園でのパン給食は、週に1回ですが、子どもたちの将来の食習慣に影響を与える大切な給食です。ご飯にパンに麵類も含めて、多様な食文化に触れる場であってほしいですね。