私の末っ子で、この春大学2年になる娘が、今朝5時の便で、台湾へ遊びに行きました。昨夜から、羽田空港の国際線ロビーで寝泊まりしていたようです。驚くことに、3泊4日で4万円の激安ツアーです。アルバイトの給料でおつりがでます。(笑)
LCC(格安航空会社)で、機内サービスなし&ホテルも朝食のみという内容ですが、娘の目的は、台湾グルメ&スイーツ。屋台などをぶらぶらするので、ツアーはシンプルな方がいいようです。
昭和時代の学生だった私は、バイト代で旅には出ていましたが、もっぱら国内の放浪旅です。先日、本屋さんで、「おいしい駅弁旅」という本が目に入り、衝動買いしてしまいました。暇はあっても金がない旅をしていた私は、たまに食べる、その地方の駅弁に、懐かしい思い出があります。大人になってからは、駅弁のうんちくを語りながら、酒を飲むおやじとなっています。
今日は、そんな駅弁の話ですが、全国には山ほど駅弁があるので、「駅弁界の横綱」と言われ、1日約2万4000食を売り上げる、横浜・崎陽軒の「シウマイ弁当」の話です。
私の横浜出身の仲間の一人は、「お弁当ならシウマイ弁当に決めている。それ以外は考えられない!」というくらい、シンプルですが、見事な美味しさです。値段も860円とリーズナブルです。
豚肉と干し帆立の貝柱を混ぜることで、冷めてもおいしい焼売の味わいを実現し、車内でも食べられるように一口サイズにしたそうです。シウマイそのものは、1928年から横浜駅構内で販売されているそうです。
崎陽軒のシウマイは、1日平均約80万個製造されていて、重ねると富士山の5倍の高さに匹敵するそうです。テレビで見たことがある方もいるかもしれませんが、シウマイ弁当の箱詰め作業は、すべて手作業です。最後の弁当の紐結びは、職人技ですね。
こんなに人気のシウマイ弁当ですが、意外にも、横浜・品川・東京・上野・羽田空港など、横浜や東京の周辺でしか売っていません。逆に、全国展開しないことで、「シウマイ弁当=横浜」というブランドイメージが確立されたのかもしれませんね。
昔は、陶器でできた、醤油さしがついていたので、コレクターもたくさんいたそうです。今でも、シウマイ詰め合わせには、その季節に合わせた醤油さしがついているそうです。
どうですか・・・シウマイ弁当が食べたくなってきましたか。最近の駅弁は、デパートの「駅弁大会」での需要の方が大きくなってしまったようですが、やっぱり、鈍行列車に揺られ・・・ボックスシートに足をのばして・・・車窓の景色と一緒に食べたいものですね。