イエナプランがじわじわと・・・

この4月に、長野県佐久穂町に開校する、日本初のイエナプラン校となる「大日向(おおひなた)小学校」が取り上げられることが多くなってきました。4大新聞でも、しっかりと取り上げられています。

 

大日向小学校の具体的な取組みが決まってきました。1年~3年の異年齢クラスが2学級、4年~6年の異年齢クラスが1学級の全部で3学級で、各クラスが約25人だそうです。

 

1年~3年の異年齢クラスの内容です。国語の「絵と言葉合わせ」では、「悲しい」「誇らしい」といった言葉とふさわしい絵の組み合わせを考えます。算数の「3種類の形で気持ちを表す」では、「〇」「△」「□」の段ボールを組み合わせて人が踊っているような形を作り「楽しい気持ち」を表現します。

 

総合学習を想定した活動では、子どもたちが輪になって「気持ち」をテーマに話し合います。「どんな時にうれしい気持ちになるか?」という教員の問いかけに、「ハンバーグを食べた時」「お父さんと遊んだ時」などと発表し合い、人によって感じ方が違うことを学びます。

 

国語や算数は、個々の児童が教員と話し合いながら1週間ごとに学習計画を立てます。教科書を利用するものの、つまずいた子は、教員が個別に支援するほか、子ども同士でも教え合うという内容です。

 

異年齢クラスですので、当然ですが、3年生が1年生を教えるといった、教え合う活動によって、ともに成長し合う点が、通常の小学校ではなかなか見られない内容です。児童25人全員を見るという姿勢は、一斉授業ではできないことですね。

 

ホワイトきゃんばすは、異年齢保育を行っていますので、異年齢クラスの小学校で、どんな素晴らしい学び合いが行われ、タテの関係のコミュニケーション能力が磨かれることは、よく理解できます。

 

「主体的・対話的で深い学び」が、これからの小学校に問われるのですが、その具体的な学校プランの1つが、イエナプランであり、大人になって必要な力が、ここで培われるのです。子どもたちが主語の教育が、これからさらに広がっていくのです。