あの男がユニホームを脱いだ

「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学・高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3歳のときから練習を始めています。3歳~7歳までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。だから、一週間中、友だちと遊べる時間は、5~6時間の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球選手になれると思います」

 

これは、あの男が、小学校6年生の時に『夢』というタイトルで書いた作文の冒頭の言葉です。

 

あの男は、物事の本質を常に考え、具体的な発言をします。「○○さん・・・今の調子はどうですか?」とヤボな質問をアナウンサーがしようものなら、「調子とは、体調のことですか?それとも、現在の成績のことですか?」と切り返します。

 

あの男は、ルーティンを大事にします。バッタボックスに入る時、投手に対する姿勢など、一貫していて、それをカッコイイという人もいます。10年ほど前には、朝食はカレーライスと決まっていました。

 

あの男は、今までの全打席の結果が頭に入っているといいます。そのストイックな姿に、多くのファンが引き付けられるのです。同じプロの選手からも、一目置かれるだけでなく、完全にリスペクトされています。

 

あの男の言葉は、「コピーライター」のように素晴らしいという人もいます。

 

そして、あの男は、自分をよく知っています。「監督は、自分には絶対にできない。絶対です。なぜなら、自分には、本当に人望がないんです」と言う。でも、この言葉は謙遜ではなく本心なのです。

 

私たちは、あの男の「プレーヤー」としての圧倒的な凄さに魅せられたのであって、マネージャーとしてまで、同じように期待をかけるのは、ヤボなことなのです。

 

深夜に1時間半もあの男のメッセージを受け入れることができるのは、なぜなんでしょうね。どんな言葉が、あの男に当てはまるのか・・・時間がかかりそうです。