イシガメの里

今日は、2歳児1歳児の小さい園児が、ファームに入って、花摘みをしています。一番きれいな花は、絹さやエンドウの白と赤の花ですが、「この花は、お豆になるから取らないでね・・・」に、グッと我慢して、ホトケノザの紫の花と、ノゲシの黄色の花を集める子どもたちです。

 

おままごと用のお皿に、きれいに飾りつけをして、フラワープレートの完成です。ホトケノザは、一面に花を咲かせているので、花摘みに、夢中の子どもたちです。

 

 さて、屋上のカメの池で暮らしている、ニホンイシガメは、爬虫類ショップで購入したものです。保育園の近くにある、鴨川には、春になると冬眠から目覚めたカメたちが、たくさん泳いでいます。しかし、その中には、ニホンイシガメはいません。多くは、外来種のアカミミガメで、たまにクサガメがいます。

 

では、自然の中では、二ホンイシガメはどのような暮らしをしているのかが、気になるところです。そこで、動物カメラマンが撮影した「イシガメの里」という本を手にしました。カメラマンの故郷、淡路島の谷川でのニホンイシガメの生態です。

 

クサガメは、ミミズなどのエサを発見すると、水に入って食べます。しかし、イシガメは、そのまま陸地で食べることができます。

 

アカミミガメやクサガメは、冬眠に入ると、ずっと川底などで冬から春まで寝ていますが、イシガメは、冬でも暖かい日なら、目を覚ますそうです。かなり低い水温になっても泳ぐのがイシガメだそうです。

 

そして、一番凄いのは、自然界での産卵シーンです。この本では、産卵と子亀の誕生の撮影に成功しました。実は、川から100メートル以上離れた、森の中に卵を産むのです。その理由は、わかりませんが、カメラマンの何年にも及ぶ努力の結晶です。

 

カメの産卵シーンは、人工的に飼育された環境下では、見ることができますが、自然界のイシガメの生態を見ると、ちょっとした感動すら覚えます。

 

埼玉のどこかの谷川で、自然に暮らすイシガメを見たくなりました。秩父など、水のきれいなところかな・・・子どもたちにも、カメ池の観察と同時に、自然の中での暮らしを教えていきます。