演劇を楽しむ

今日の園長先生の課外授業は、「演劇を楽しむ・・・」です。子どもたち4人を連れて、東大宮演劇祭に行ってきました。私は、何度か足を運んだことがあるのですが、定員200名の観客席は満員の大盛況です。

 

子どもたちは、クリスマス発表会に大ホールで劇を経験しています。また、先日、観にいった「埼玉県高校演劇発表会」での舞台にハマった卒園児は、期待に胸を膨らませています。今日は2作品を鑑賞しました。

 

1つ目の作品は、AI(人工知能)に支配される世界を風刺したコメディです。セリフの一つ一つが、風刺の効いた深い言葉なのですが、子どもたちには難しい内容です。しかし、役者たちのセリフまわしや、ギャグに大笑いして「楽しかった」と感じるのです。

 

2つ目の作品は、地下アイドル生活25年のアラフォーアイドルが、ライブハウスで繰り広げるドタバタコメディ劇です。出演者10名の呼吸がぴったりです。セリフの間(ま)が心地よいのは、さすがに日々練習を重ねているプロの劇団です。子どもたちは、分かりやすいストーリーに、ずっと爆笑していました。

 

ということで、子どもたちにとっては、貴重な経験となったのです。

 

さて、舞台に立つ役者さんたちは、当然プライベートとは違うキャラクターを演じることが多くなります。「もう一人の自分を楽しむ・・・」という言い方がいいのかもしれません。

 

本日演じていた劇団は、アマチュア、素人ではありません。プロの劇団です。しかし、この劇団のモットーは、「利益を上げない」ことだそうです。会場費用や様々な経費にお金がかかるので、入場料を設定しても、会場が満席になっても、利益ゼロになるように、チケット代を安く抑えるそうです。

 

劇団員のメンバーは、公務員や会社員、学生もいます。それぞれの「日常」を持ちながら、自分たちが追及する「幸せな生き方」を追いかけているのです。

 

劇団の座長は公務員です。しかし、年数回の公演のすべてのシナリオを作り、主役もはります。客席から彼の姿を見ると、まさに人生を楽しんでいるようで、うらやましくもありますね。子どもたちに、演劇を見せて、喜ぶ顔を見る私も幸せですが。(笑)

 

私は、舞台に立つ役者さんたちを見ると「しっかり生きてるなぁ~」と、ついつい思ってしまいます。そして、そんな姿を子どもたちに見せることで、子どもたちそれぞれが、何かを感じてくれれば、うれしいですね。