夜間中学

日に日に、春を感じるようになってきましたが、今日の屋上は、まだ風が冷たかったですね。それでも、子どもたちは、寒さを吹き飛ばしながら歓声を上げ、遊びを楽しんでいます。

 

さて、この4月に公立の夜間中学が、埼玉県川口市と千葉県松戸市に2校新設されます。夜間高校はイメージできると思いますが、公立の夜間中学です。

 

平成28年に「教育機会確保法」が制定されました。これは、不登校を経験するなど、さまざまな状況にある人たちに義務教育段階の学びの場を保障しようとする内容です。また、外国人労働者の受け入れ増に伴い、外国籍の子どもが学ぶ場としても期待される制度でもあります。

 

夜間中学校の入学対象は、①小学校や中学校を未卒業②中学校を卒業したが学び直しを希望する③原則、外国籍で在留資格があるのいずれかですが、川口市の夜間中学校の募集状況は、外国籍の応募が目立つそうです。都内へのアクセスがいいので、川口市には、3万5千人を超える外国籍の人々が暮らしています。中国、ベトナム、韓国籍の順だそうです。

 

また、80代の高齢者もいるそうで、何歳になっても、「学びたい」という思いに応えていきたいという取組みに、意義があると行政は考えています。

 

また、千葉県松戸市の夜間中学校は、不登校の経験があり、形式的に中学校を卒業したことになっている人が入学できることで、10代から70代までの幅広い応募があるそうです。

 

公立ですので、生徒は無料で年間約200日、週5日学び、中学校の卒業資格を取ることができます。授業は、40分で1日に4コマ行われるそうです。

 

埼玉県、千葉県のみならず、今後さらに広がっていくでしょうし、国としては、全国に広めたいと考えているそうです。

 

2020年の東京オリンピックをきっかけに、ますます日本は世界に開かれる国となり、労働目的でやってくる外国人が大幅に増えていきます。そんな、子どもたちへの学びの場が大切になっていく時代になってきたということです。

 

時代の変化に、子どもたちも影響を受けながら成長を続けるのですね。