教える者は二度学ぶ

今日は、ピアノの調律を調律師にしていただきました。この時だけは、ピアノの中をじっくりと見ることができます。音叉を使いながら、音色を見極める作業は、まさに、プロの仕事といった感じで、見入ってしまいます。

 

もちろん、私には、絶対音感も相対音感もありませんので、調律前と後の違いもあまりわからないのですが、なぜか、心が洗われるのです。

 

さて、年長園児のお昼の勉強タイムでは、「分からないことがあったら、先生に聞きなさい」とは言いません。得意分野を考慮して「○○君、○○ちゃんに教えてもらいなさい」と言います。

 

最近は、「先生が教える」ことよりも、「子ども同士で学び合う」方が、効果が高いと言われるようになりました。先生の中にも「学び合い」を大切にする風潮があります。実は、きちんと論理的に説明がつくのです。

 

「教える者は二度学ぶ」という言葉があります。つまり、1回習って、教えるとなると、もう一度考えるので、2回勉強になるということです。教えるということは、2回も学べるチャンスがあるのです。教えることで、さらに深い理解が促されるとも言えます。

 

受験戦争が過熱し、進学塾に通う生徒の中には、自分の知識を友だちに教えるなんて、ナンセンスという考えがあるかもしれませんが、実は、本人にとって、その方がマイナス効果となるのです。

 

学びのピラミッドという有名な定説があります。知識としてどれだけ身につくかというパーセンテージをあらわしたものですが、「講義をうける」は、たった5%しか身につかないと言われています。学校の授業で、先生が黒板に立って一方的に授業を伝えるやり方では、子どもたちの知識には、ほとんど結びつかないのです。

 

「グループで話し合う」が、50%です。いわゆるアクティブラーニングのような授業であれば、半分は知識として身につくと言われています。

 

そして、「誰かに教える」が、学びのピラミッドの底辺を支えます。90%も知識として身につくそうです。「教えるものは二度学ぶ」の言葉のように、人に教えるということは、そこに責任が発生します。教え方も含めて、より深い学びが生まれるのです。

 

ホワイトきゃんばすでは、異年齢の環境ですので、年上園児が年下園児に教えることが多く発生します。年下に教えることは、それなりのスキルが求められますね。分かりやすい言葉を選び、ゆっくりと話さなければなりません。

 

どうですが、子育て中のあなた・・・もし我が子の知識を高めたいのであれば、「ママに教えてくれる?」と、子どもから学ぶやり方が効果的なのです。試してみて下さい。