文科省が先月に公表した調査結果によると、裸眼視力が1.0未満の割合は、高校生、小学生は過去最多で、幼稚園児、中学生も上昇傾向にあるそうです。
40年前(昭和54年)の昭和の時代と現在を比較すると、高校生は53%から67.1%に。中学生は35.2%から56%に。小学生で17.9%から34.1%に、激増しています。40年かけて、右肩上がりに上昇しているようです。
学校の教室の広さを考えると、視力0.3未満の子どもだと、黒板の文字を読むのに後ろの席では見えないようです。見えにくいなぁ~と思いながらも、授業を続けていると、学習にも大きな影響が出てきますね。
視力低下は、子ども本人は気付きにくく、大人が注意を払わなければいけません。視力検査で再検査の結果が出ても眼科に連れて行かない親が多いそうです。また、子育ての孤立化で、子どもの健康状態の変化に気付きづらくなっているのではとも言われています。
さて、近視の原因はほとんどが遺伝だと長く信じられてきましたが、今では、環境による疾患と言われています。世界的には、日本を含む東アジアに多く、アフリカは少ない傾向にあるようです。アフリカの草原に生きる部族には、視力3.0という人がいると言われています。しかし、いずれの国でも増加傾向にあるようです。
今後、子どもたちの視力を守るために・・・
①1日に2時間以上外で遊ぶ
②本は目から30センチ以上離し、読書の際には背筋を伸ばす
③スマホなどの電子画面操作の際は、1時間に5分から10分休む
④視力矯正をしないと、ますます視力が悪化する
こんな対策が、専門家からのアドバイスです。みなさんの子どもはどうですか。将来、リスクなしで視力回復の手術が当たり前の世の中に・・・なんてことになるかもしれませんが・・・