笑顔で機嫌よく・・・

航空業界の常識だそうですが、フライト中にエンジンが爆発するような緊急事態が発生した時に機長は、「まず笑いなさい」と訓練されているそうです。私たちも、日常生活の中で、程度の差こそあれ、危機的状況を経験すると、笑う余裕などまったくありませんね。

 

想定外のことが発生すると誰でも慌てますし、パニックになります。キャプテンのこわばった表情は、周囲に過度な不安感をあおります。だからこそ、まずは笑って一呼吸置き、慌てず冷静に考えて行動するのだそうです。

 

機長なら、なぜこの事象が起きたのか、その原因を瞬時に判断し、手順を追って冷静に処理していくということです。

 

私も、保育園での活動中に、地震の発生を何度か経験していますが、口では「みんな大丈夫だよ・・・落ち着いて、ゆっくりと園長先生のまわりに集まって・・・」と言っていますが、顔は笑っていません。子どもには、少しひきつった園長の顔を見られていたかもしれませんね。

 

さて、危機的状況を子育てに当てはめると、子どもが大きな失敗をしてしまった時や友達とトラブルを起こしてしまった時など、子どもは、必ず何度かの危機的な状況を経験します。

 

そんな時に、先ほどの「機長マニュアル」を思い出してください。父親、母親ができれば笑顔で対応できると、子どもにとっては、この失敗を次の成長につなげることができることでしょう。

 

親の安定感と行動力が、子どもにとって、安心感につながれば、自ら失敗の原因を考えて改善しようとする態度と、失敗を恐れず挑戦を続けようとする意欲が育っていくのかもしれません。

 

保育園の子どもたちは、大人の表情をよく見ています。親に対しても先生に対してもです。私たち大人は、なかなかできないのですが・・・いつも笑顔で機嫌よく冷静でありたいものですね。