ある高校の先生・・・「夢を持つ生徒が少なくなっています。昔は大きすぎる夢を語る生徒もいましたが、今は現状に満足していて、保護者も、『子どもがいいならそれでいい』という感じです。若者には、もっと夢をみてもらいたい」と語ります。
こんな事を考える大人は多いのかもしれませんが、例えば、スポーツの世界なら、大リーグへ二刀流で挑戦した大谷選手や、卓球で世界のトップになった伊藤選手や張本選手、テニス、バトミントン、水泳と世界で立派に通用する選手たちのように、夢に向かって、すぐれた素質を開花させている若者だってたくさんいますね。
あのクラーク博士が「少年よ!大志を抱け」と言いましたが、「大志」とは、目先の金や名声ではないと念押ししたと伝わっています。我が子が、「夢はお金持ちになりたい!」と言われると、親としても複雑な気持ちになります。(笑)
大人が、あるいは親が、子どもたちに期待する「夢」は、大きければいいものではなくて、小さくても、短期間でもいいのかもしれませんね。
新年を迎えて、子どもたちに「今年の夢は何ですか?」なんて、聞いてしまいますが、「夢」というものは、質問されて答えることではなくて、子どもの心の中から湧き上がってくるものと考えると、少し分かりやすくなりました。
子どもたちが色々なことを体験し、これからの複雑な世の中で、多くの課題に立ち向かっていく中で、「夢」が育まれていくと考えれば、私たち大人は、子どもたちに、たくさんの体験をさせる道をつくり、子どもたちから湧き出た「夢」の達成のために、少しだけ、現実的で具体的な手段を考えてあげる・・・ただし、子どもたちが自分で考えるためにヒントまでにとどめる・・・
どうでしょうか・・・「夢を持つ子どもに育てたい」と願うおやじ園長は、こんなやり方で、子どもたちと、この1年を付き合っていこうかと思っています。