たのもしい若者たち

今年も、正月は義理の母の住む福島県泉崎村に来ています。昨日は、露天風呂につかりながら、さいたまのざっと倍くらいの星の数を眺めていました。「こんなのんびりした時間は最高だなぁ~」と思っていると、若者2人が露天風呂に入ってきました。

 

2人の会話が始まったので、その話を聴いていました。どうやら、大学3年生で、今年は就職活動があるようです。

 

若者A「俺さ~新聞社に入りたいんだよ。やっぱり、今、日本で起きていることや問題を伝えることを仕事にしたいし・・・」

 

若者B「でもさぁ~新聞業界は、この先、未来はないんじゃないの?紙の新聞なんか読まないし・・・」

 

若者A「新聞の形は、ネット配信のような形になっていくだろうけど、今のネットニュースは、ただ〇〇が起きたという報道だけで、もの足りない。俺だったら、農業問題を取り上げたら、合わせて、食糧問題や格差、貧困まで、多角的に取り上げていこうと思う。『新聞』が持つ信用力は、ブランドともいえるかもしれないけど、そこらのネットニュースよりもインパクトがあると思うんだ」

 

若者B「そこまで掘り下げれば、新しい新聞の役割が始まるかもしれないな~」

 

とこんな感じで話が続き、もう1人の若者Bは、「いつかは小説を書いてみたい」と夢を語ります。

 

「『君の膵臓を食べたい』・・・なんて、はっきり言って、10年前の『世界の中心で愛をさけぶ』のリメイクだよ。でも、小説の世界なんてそんなもので、恋愛がテーマなら、過去のパターンを上手に現代風に変えるだけで、新しい作品になると思う。もちろん盗作じゃないけど、そんな小説の書き方もあるのかもしれない。あと、〇〇新人賞に出すのもいいけど、これからはネットで配信するやりかたかな~」

 

私が、大学3年生の時には、こんなことまで考えていなかったなぁ~と思いながら、元旦の露天風呂で、たのもしい若者たちの会話に聞き入っていました。

 

今どきの若者は、渋谷のスクランブル交差点に繰り出すだけでなく、きちんとした考えを持つ若者がたくさんいます。保育園の子どもたちが、こんな若者に成長してくれることを願って・・・心地よい露天風呂でした。少しのぼせてしまいましたが・・・(笑)