子どもの表現力育成に力を入れる親たち

今日は、卒園児の小学1年生が、賞状を持って保育園にやってきました。描いた絵が入賞したという、うれしい報告です。保育園の時から、絵が上手な園児でしだが、さらに自信につながったことでしょう。

 

さて、缶コーヒーのCMで「世界は誰かの仕事でできている」というコピーで知られる、コピー・ライターの梅田悟司さんの「気持ちを『言葉にできる』魔法のノート」は、ベストセラーとなり、講演依頼が絶えません。

 

そんな梅田さんの、「表現力を高める、思考力の鍛え方」という講演会に、まだ小さい子どもを持つ親が、殺到しているそうです。

 

「営業を担当していた頃は、年間30回、40回もプレゼンを行っていた。短時間でいかに相手に届く言葉で伝えるかが勝負だと感じていた。娘にはどんな国の人を前にしても、自分をきちんと伝えられる人になって欲しいという思いがある」と小学校3年生の娘を持つ父親が、自らの仕事を通じて、表現力の大切さを痛感しているとのことです。

 

これからの社会に立ち向かっていくために・・・現実的には、その前に、受験のあり方が丸暗記では通用しない試験に変わっていくことも、親にとっては、子どもに表現力や思考力の必要性を感じる大きな要因です。

 

梅田さんは、「表面的な伝え方のスキルだけを磨くということは、頭の中で考えていないことと同じです。自分の中にある言葉をちゃんと認識できているか、それを適切に表現できるか。大切なのは『内なる言葉』であり、頭のなかで使っている言葉を接続させてみる。その順番で考えてみると、意外とうまくいくんです」と言います。

 

人がいるから何かを言うわけではなく、自分の中に何があるか・・・ということなのでしょうが、「内なる言葉」を私は、今まで意識したことなどなく、常に目の前の人に合わせて話をしていたような気がします。

 

子どもが生きたい人生を生きられるようにと、親たちの奔走は続きますが、実は、それは親も一緒に成長していくチャンスでもありますね。親育ちにつながることは間違いありません。

 

子どもに「自分で考えて自分で答えを出せるように・・・・」と親が願うには、親も成長しないと・・・ですね。