「人に頼る」こと

今日は、教室内で遊ぶ新しいテーブルのペンキ塗りを子どもたちとやりました。絵の具を使うことはあっても、大きな刷毛でペンキを塗るのは、初めての経験です。ムラができたり、ポタポタ垂らしたり、子どもたちがやることですので、トラブルだらけですが、自分たちで完成させた、テーブルを保育園での遊びに使うことへの喜びを感じてもらいます。

 

丸い小さなテーブルが二つ・・・丸いのでみんなが顔と顔を向き合わせ、テーブルを囲んで異年齢で遊ぶ姿をイメージして、あしたの設置を楽しみにします。

 

さて、「人に頼る」ことは、あなたの中では悪いことだと思いますか・・・自分の事は自分でケリをつけることは、一見カッコよく見えますが、どうでしょうか。

 

私も若い頃は、何でも自分でやり通すことが美徳と思っていました。しかし、それはただの自己満足でしかなく、組織やチームの中では、あまり歓迎されないことが多いのです。1つのプロジェクトを超仕事ができる男が、誰の手も借りずに達成させた場合よりも、周りの部署を頼って、時には、助けてもらいながら達成させたときの方が、継続してそのプロイジェクトが機能します。不思議ですが、そんなものです。

 

「信頼」という言葉の中に、「頼る」が入っているように、人に頼ることは、その人への信頼の証なのです。私も、人に頼って、お願いをしているにもかかわらず、相手がうれしそうな顔をしている経験を何度もしました。逆に、人から頼られると、何だかいい気分になります。

 

ある人が、自己責任の定義を語ってくれました。「自己責任とは、全てのことを自分でやることではありません。自分でできるときと、他人に助けを求めなければいけないときを見極めることができる・・・それが真の自立です。助けてもらったら、次は自分が誰かの力になればいいのです」

 

これは、子育てにも大きく当てはまりますね。子どもの世話を他人に頼ることに対して罪悪感を抱くママは・・・それは、大きな間違いです。我が子の前で、ずっと笑顔でいられるためにも、「人に頼る」こと・・・お願い上手になりましょう。