ホワイト部活

今日は、屋上ファームでジャガイモの収穫をしました。じゃがいもの生産量が一番の北海道では、夏だけの収穫となりますが、保育園のファームでは、9月に種イモを植えて、今収穫します。1年でジャガイモは2回収穫できるのです。

 

夏の収穫は、小ぶりのジャガイモだったのですが、今日は、ビッグサイズがゴロゴロ土の中から出てきました。子どもたちは、掘ったジャガイモを両手に持って、大満足です。給食でも食べますが、来年1月に屋上で「芋煮会」の青空給食を行います。

 

このジャガイモに、畑にある長ねぎと大根を使っての大なべ料理です。子どもたちが収穫した食材を使っての「冬の青空給食」・・・大いに楽しみです。

 

さて、日本の学校は部活動をやりすぎる・・・全国レベルの大会で成果をあげれば、それは、学校の大きな宣伝効果となり、入学したい生徒が増えると経営的に考えるのは、ごく自然なことかもしれませんが、今や「ブラック部活」として問題になることも多いですね。

 

全国の公立中学校の30.4%が、「全員入部制」をとり、先生についても87.5%が、「全員顧問制」を取り入れているそうです。部活顧問をしたいと考える教員は、約52%で、したくないが48%と、ほぼ半々というのが実態だそうです。

 

部活をやりたくない子も、顧問をやりたくない先生も、部活に縛り付けられているといえます。

 

埼玉県春日部市立豊野中学校バスケットボール部で、男女の顧問を務める田中英夫さんは、昨年度の全国中学総体で女子を2連覇に導きました。この夏の県新人選では男女でアベック優勝という結果を残しました。

 

連日の猛練習かと思いきや、この学校は、春夏は夕方6時までの2時間、秋冬は5時下校なので、45分しか練習時間がないそうです。

 

田中さんは、「選手たちが自分たちでメニューを決めてどんどんやる。僕は練習メニューを工夫しているだけ。昔は、ただ怒鳴ってばかりだった。でも、小学校時代ミニバスで技術を身につけた子が入ってきたら、子どもたちの主体性を重視すると、結果が出始めた。これは、子どもに任せた方がいいなと少しずつ気づいた」と言います。

 

子どもたちが、自分で考えて部活動を主体的に進める・・・これこそが、「ホワイト部活」と言えるのかもしれません。

 

保育園でも、子ども同士のかかわりは、先生からの影響力の数倍もあります。ホワイトきゃんばすは異年齢保育ですので、年上園児から学ぶ姿が多く見られます。

 

結果を残している顧問は「こちらの言うことを聞かせるという発想は捨てました」と言います。オリンピックでメダル争いをする選手のコーチも、「教える」のではなく、選手が自ら考えるアプローチを大切にしていますね。

 

日本の学校の部活動が、少しずつ変わり始めているようです。