最近の屋上遊びは、それぞれの子どもたちが、自分のやりたい遊びを見つけて楽しんでいる姿が、顕著に見られるようになりました。朝の会が終わるとクリスマス発表会の練習で、これは「一斉保育」です。そして屋上では、逆に「見守り保育」にシフトします。このメリハリは、子どもたちの生活にもいい影響になっています。
さて、今日は「根回し」の話です。
今、時の人となっている、カルロス・ゴーン氏も、逮捕前には、ルノーと日産の統合について、「日本のビジネスには、ネマワシが必要だから・・・今、それを進めている」といったインタビューでの発言がありました。
ビジネスには、根回しが欠かせないのは、元サラリーマンの私に限らず、多くのビジネスマンが実感していることです。ビジネス用語としての根回しは、会議や交渉を円滑に、かつ有利に運ぶための非公式の場で、合意の形成をはかること。下工作、下相談とも言います。
どうも、若い人や女性からは、ネガティブで、ダーティーなイメージがありますね。みなさんはどうですか。
ビジネスだけではありません。学校のPTA活動でも、子どもたちのためになる素晴らしい取組みの提案であっても、いきなり、会議の席で提案すると「私は聞いていませんでした!」「初耳です!ちょっと考える時間をください」となり、前に進まないことも多いですね。校長先生やPTA担当の教頭先生は、保護者に対する事前根回しが欠如すると、学校経営もうまくいかないというのが現実です。
私も若きビジネスマン時代は、根回しは、自分の意見を通すために、人を操ったり、相手に媚びたりすることだと思っていて、根回しなしで、新規提案をして失敗したことがたくさんありました。
しかし、根回しは、ビジネスでは必要悪ではなく、むしろ、相手の立場になって、メリット・デメリットを考えることにつながり、仕事を円滑に進めていく上で、職場に不必要な波風を立たせないためのコミュニケーションスキルと考えるようになりました。
何しろ、お酒の席やゴルフをしながらは、正式な会議と違って、相手と本音で話ができるというメリットもありますね。私は喫煙はしませんが、前の会社では、喫煙室が情報源として大きく機能していました。そこでも、根回しが行われていたようです。
カルロス・ゴーン氏は、「ネマワシ」の必要性を感じながらも、根回しが不十分だったことが、クーデターといわれる結果につながってしまったかもしれません。
これを読んでいるあなたが、組織に属する人であれば、今日から「根回し」という言葉は、プラスに受け止めてください。(笑)