次世代パパは公私ミックス

昭和の時代、いや平成になってからも、「男は仕事に専念し、家庭は妻に任せる」という家族の風景が、日本では一般的でした。

 

その後、2010年には、「イクメン」という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10入りを果たします。しかし、「育児する男性」というのは世の中のごく一部で、表面的な育児参加だけで満足する父親を揶揄する「なんちゃってイクメン」という言葉も聞かれました。

 

そして、今では子育てをすることで、もてはやされるイクメンはもう古く、当然の役割であり、生活の一部として子育てをする「ポストイクメン世代」の最大の特徴は、彼らが「公私ミックス」で子育てと仕事を同一線上で考え、双方に向き合っていることです。

 

例えば、子育てでは、子どもが「やりたいこと」を自ら発見するために多様な体験機会を与え、失敗から気づきを促して成長機会に生かす。小さな変化を観察し、褒めて自信を育てる。これらは、そのまま「部下育て」や「チームビルディング」にも当てはまると言います。

 

逆にビジネスでの「聴く技術」をそのまま家族のコミュニケーションに生かします。例えば、娘が「こんな習い事をしてみたい」と言ってきた時に「いいよ」「ダメ」で終らせずに、「なぜそう思ったの?」と深掘りできるかどうか。この違い一つで、信頼関係は深まります。

 

事業経営に欠かせない「ビジョン策定」を家庭でも習慣づけしているという経営者パパは、年に1回、妻と話し合って、「我が家の子育てビジョン」を更新しているそうです。

 

「18歳時点をゴールにしてどんな子に育って欲しいかという目標のすり合わせです。子どもは3人それぞれの個性と長所、成長具合や強化ポイントを確認した上で『これから先の1年で、どんな遊びを取り入れていくか』と具体的行動に落とし込んでいます」と言います。

 

妻と子育ての方針をじっくり話し合う習慣があれば、夫婦関係も安定しますね。(笑)

 

父親としてのあり方は人それぞれですので、次世代パパのあり方も色々あっていいのですが、こうして、家庭と仕事を上手にミックスさせることは、どうやら、仕事のスキルも親育ちにもつながるような気がします。

 

どうですか・・・あなたが父親だったら、仕事と家庭を上手にミックスさせてみるのもいいかもしれませんね。