のこりものがたり

今日は、「食品ロス」を考える絵本『のこりものがたり』を読んでください。絵はないので文章だけで想像してください。

 

「いただきます!」「ごちそうさま!」世界中で、きょうもみんなが食事をしています。

おむすびくんは、みんなが何を食べているのかを知りたくなって、旅に出ることにしました。

 

「いろんな食べ物があるんだな。おいしそう」

「あれはなんていう食べ物だろう」「これはどんなあじがするんだろう」

 

「あれ?ここには食べ物がないぞ。どうして?」困っていたおむすびくんに、いもさんが声をかけてくれました。「この地球には、みんなが十分に食べられる食べ物がある。だけど、ここみたいに食べ物が足りないところもあるんだ」

 

世界では、8億2100万人の人たちが、食料不足で苦しんでいる。9人に1人が、十分に食べられずに困っている。

「えー!知らなかった!」おむすびくんは、おどろきました。

 

この地球では、食べるためにつくられた食べ物の、3分の1が捨てられているそうです。

おむすびくんがいた日本でも、年間2800万トンの食べ物が捨てられています。1人あたり1日おちゃわん1杯分のごはんを捨てているのです。

 

「ぜんぜん知らなかった」おむすびくんは、いったいどうすればいいのか悩んでしまいました。「いろんな『のこりもの』たちに耳を傾けてごらん」と、いもさんはおむすびくんに言いました。

 

「好ききらいしないで、きれいに食べてもらいたいなぁ」とトマトさん。残されてしまうさびしさを思い出して、悲しそうでした。

 

「買いすぎや、つくりすぎに注意してほしい」と、玉ねぎさんが、涙をほろほろと流していました。

 

「レストランで注文しすぎるのも良くないよね」と、チーズさん。遠いところから日本にやってきたのに、食べ残されて、捨てられてしまうなんて・・・とかなしそう。

 

「わしだって、食べたらおいしんじゃぞ!」と、ちょっと変わったかたちのきゅうりさん。みんなと違うから、捨てられるんだ、と教えてくれました。

 

好ききらいしないで食べてもらうことや、買いすぎない、つくりすぎない、注文しすぎないことなど、おむすびくんは、食べ残された「のこりもの」たちから、たくさんのことを教わりました。

 

みんながおいしく食べられるといいな。みんなが笑顔でしあわせになれるといいな。

 

のころものさんたちから、たくさんのことを教えてもらったね。今日からはじめられることも、きっとあると思うんだ。キミにできること、家族や友達といっしょにかんがえてみよう。

 

以上です。いかがでしたか。今日は、私の話はなしで、みなさんでじっくりと考えて、子どもに投げてください。