多様で柔軟な高校が少ない

今日は、時おり霧雨が降っていたのですが、子どもたちの「練習したい!」の気持ちにこたえて、連日の運動会練習です。ミッキーマウスマーチと組体操を時間をかけて取り組んだのですが、最後は「リレーがしたい!」と、子どもたちの競争心がそう言わせます。練習なのに、紅白対抗リレーでの子どもたちの、声援、激励、喝!は、どんどんエスカレートしてきます。チームで力を合わせるという、大切な「非認知能力」が育まれています。

 

さて、今日は、高校の話です。高校は、義務教育ではありませんが、実際には、中学卒業者の98.8%が高校へ進学します(平成30年度)。その後、年間5万人が中途退学し、8万人が長期欠席で、うち5万人が不登校とされています。

 

つい3月までは、私の3番目の末っ子は、女子高生をしていました。3人目というのは、勉強はできなくても、世渡り上手ですので、楽しい高校生活を送っていたようですが、不登校の数字に見られるように、すべての生徒がそうではありません。

 

かつて、午前中に授業、午後に部活という、通信制の高校が甲子園に出場したことで話題になりましたが、日本の高校は7割が普通科です。よって、「変わった高校が甲子園に出だぞ!」と大騒ぎされたのです。

 

ある中学3年生は、中学時代ずっと不登校で、進路に悩んだ結果、外国の高校に留学しました。その国の高校は、ほとんどが選択科目で、日本で言えば大学のように時間割を組む事ができたそうです。そして、大好きなバスケットボールを週に何コマか入れ、楽しい高校生活へと劇的に変わったそうです。

 

オランダのイエナプラン校では、1週間の時間割は自分で決めます。よって、授業への取組み姿勢も責任性と積極性が磨かれるのです。

 

日本は、学校教育に関しては、「高校かくあるべし・・・」といった風土があります。みんな一緒でみんないいという文化が、国民性として根強く残っているからです。

 

これからの高校は、いや義務教育の小学校や中学校でも、多様で柔軟な一見「いい加減な学校」に映るようなところが増えてほしいですね。

 

多様性を受け入れる・・・ダイバーシティ推進・・・と口にするのは簡単ですが、具体的に、多様な学校をつくることが大切です。