私が、民間企業で働いていた頃に、各店舗の店長が集まった「店長会議」や、労働組合の仕事などで、多くの人を前にして話をすることが、頻繁にありました。
この当時は、アクティブラーニングという言葉はありませんでしたが、似たようなやり方で、「当ててしまえ!逆質問してしまえ!」作戦をよく使っていました。
要は、私が一方的に話すのではなく、聞いているメンバーを当てて、巻き込んでいくやり方です。当てる人の、順番も、発言力などのスキルを考慮します。すると、全員参加型のパターンとなり、聞いている方も、「いつ自分が当てられるかもしれない・・・」と、居眠りする人もありません。(笑)
たかが人前で話をすることなのに、どうしてここまで戦略を考えるかというと、最終的には店長にやる気になってもらって、売上を上げてもらいたいからです。そう、私は、民間企業の営業マンでしたから、当然の行動でした。
学校の先生は、子どもたちに、「明日の日本を担う人になってもらいたい!」という気持ちが強ければ、当然、教科書の内容を黒板に書くだけの授業や質問を受けつけない授業などは、あり得ないですね。
今、日本中の学校で、世代交代が進んでいます。
先日、私が勉強している「イエナプラン」の勉強会で、かつて一緒に語り合った若者から、メールが届きました。彼は、新任で普通の公立小学校の教員となったのですが、彼のやりたい事や授業が、ことごとく、当時の校長やベテラン教員によって、「前例がない」
という理由で潰されました。
彼は、その学校をやめ、アジアの学校や、オランダのイエナプラン校をまわり、視野を広げます。そして、今は、茨城県にある「国際バカロレア」の小学校で、教員2年目で頑張っています。
彼の授業は、教えることではなくて「子どもに考えさせること」です。彼に教わった子どもたちが、自分で考えて、自分で道を切り開き、明日の日本を担う人材に育っていくこと
でしょう。
そして、来年4月には、長野県佐久市に、日本で初めてのイエナプラン校となる「大日向
小学校」が開校します。もちろん、オランダで行われているイエナプラン校のやり方をそのまま導入するのではありません。日本におけるイエナプラン校を作っていくのです。
日本の学校が、そして、そこに勤める問題意識をもった先生たちのプラスの影響力が広まっていくことを期待します。ホワイトきゃんばすは、幼児教育の分野で、保護者も巻き込んで、子どもたちを「ど真ん中」にして、育てていきます。