見方の枠を外す

今日は、来年4月に入園希望の1歳児のママが、保育園の見学にやってきました。いつも「お子さまをどのような環境の保育園に通わせたいですか?」と聞くのですが、今日のママは、「学習などのカリュクラムがきちんとしているようなところではなく、子どもがのびのびと成長できる環境におきたい」と言います。

 

実は、この「子どもをのびのびと・・・」という言葉は、分かりやすいようで、実は、やっかいな内容です。「具体的にどうさせたいか・・・」が、明確でない場合が多いからです。

 

ホワイトきゃんばすの異年齢保育では、子どもたちの年齢が、タテの関係となるので、子ども同士が、同年齢よりも様々な影響を受けて成長することは、よく知られるところですが、もう一つ大事な点は、「すべての先生が、すべての子どもたちを見る」ことです。

 

つまり、すべての先生が、子どもたち全員の情報を共有していることです。人は、どうしても自分の枠の中で、子どもを見てしまいます。しかし、先生がその日に5人いれば、一人の子どもの長所や短所など、微妙に見方が変わってきます。

 

私が、〇〇ちゃんの良いところは、△と思っていても、他の先生は□と思うことも多々あるのです。こうして、私は自分の「見方の枠」を外すことができるのです。先生たちも人間ですから、みな金太郎飴のように、どこを切っても同じ考えではありませんね。当然見方も違ってきます。その違いを共有できることが、指導面での大きな特徴です。

 

という話を、今日のママにすると、深く納得いただきました。(たぶん・・・)

 

ママの言う「のびのびと・・・」は、集団生活の中で、他の園児からたくさんの影響を受けて育って欲しいということでした。ホワイトきゃんばすの方向性と大体あっているので、近いうちに「4月からお願いします・・・」の連絡があることでしょう。(笑)

 

保育園の子どもたちを見ていると「いや、この子に、こんな力が。・・・あっ、あの子に、そんな力が。・・・」と思うことが、たびたびあります。今まで、いかに固定概念でその子を見ていたのか・・・と反省するのです。

 

これは、子どもに限りません。あなたが会社の上司なら、部下に対しても「見方の枠」を外すと見える一人一人の「よさ」を感じることが多くなると思います。あなたのまわりのすべての人が対象です。

 

おのれの、ちっぽけな「見方の枠」を外すことからはじめてみませんか・・・。