保育園では、月初めに子どもたちの身長体重測定と、手形、足形を月交代でとります。今月は、足形を取りました。
運動会の紅白対抗リレーでアンカーを走る6歳女の子2人の足形は、それは芸術作品です。アーチ形に美しい土踏まずが描かれています。厳密に言うと、土踏まずのところに、朱色のインクが着いていないのです。
現代の子どもたちの土踏まず事情は、危機的状態です。5歳児の50%が、土踏まずがないといわれています。みなさんのお子さまは大丈夫ですか?
土踏まずは、3歳くらいから形成されるそうです。保育園の子どもたちの足形を見ると、小さい園児は、まだ土踏まずがありません。いわゆる偏平足です。
土踏まずが発達していることで、①立った時のバランスを保つ②体重を支える③足の指の働きがよくなる④跳ねる、飛び降りる時などのクッションになる。と、主に4つのポイントが挙げられます。冒頭のアンカー女子2人は、足が速いだけでなく、運動神経や体のバランス感覚も優れています。
しかし、現代の子どもたちは、どうして土踏まずが発達しなくなったのでしょうか・・・
①外で遊ぶことが少なくなった②どこに行くにも車で、歩くことが少なくなった③アスファルトの普及で、子どもたちが自由に遊べる場所が少なくなった。などが大きな原因だそうです。
足形を取らなくても、土踏まずのチェックができます。あぐらのような体勢で座り、足裏どうしをぴったりと合わせてみます。そこに隙間ができればOKです。どうですか・・・5歳を超えたら、一度、我が子の土踏まずをチェックしてみてください。だいたい8歳くらいまでに、土踏まずが形成されるそうです。
では、土踏まずをつくるには、できるだけ外で遊んで歩くのがベストですが、裸足の生活がいいそうです。ホワイトきゃんばすでは、子どもたちは裸足です。また、草履や下駄での生活も理にかなっているそうです。
アスリートレベルの世界では、マラソンなどの長距離、持久力を競う競技では、土踏まずがないと話にならないそうです。逆に、短距離や水泳選手は、筋肉が鍛えられて、偏平足の選手が多いそうです。あの、イチロー選手も意外にも偏平足だそうです。
私たちは、鍛えられたアスリートではありませんので、「我が子に土踏まずを・・・」で取り組むのがベストのようですね。