家庭学習の習慣化

よくPTA活動や教育関係の集会などで議論される内容の一つに「家庭学習」があります。

 

学校の先生の立場では、「もう少し、各家庭での学習が習慣化してもらえれば、授業もスムーズに進むのに・・・」となり、保護者の立場では、「家で勉強教えるなんて、現実的に無理だよ~子どもがやる気になる宿題を先生には考えてもらいたい・・・」

 

このように、立場が代われば、意見も様々です。極論で言えば、家庭学習が習慣化していれば、わざわざお金をかけて、学習塾に行かせる必要はありませんね。

 

しかし、「うちでは、家庭学習が定着しているから、問題ないわ・・・」という家庭など、ほんの少しだけでしょう。ほとんどの家庭では、「勉強しなさい!」の怒鳴り声が家中に響くといったイメージです。

 

では、どうして家庭学習の習慣が身に付かないのでしょうか。ある先生は「子ども自身が家庭学習の仕方を分かっていない場合があるのではないか」と言います。つまり、宿題を出すけれど、どのように進めたらいいのか、問題が分からない場合はどうしたらいいのかを、先生が子どもに示すことなく、家庭に丸投げしてしまっているのではないか・・・という内容です。

 

夏休みの宿題などは、その典型ですね。例えば「読書感想文を書きなさい」という宿題は、どこでもありますが、事前に「読書感想文の書き方」をきちんと指導する先生は少ないでしょう。保護者だって、丸投げされても、すべてが対応ができるわけでなく、親子で悩んでしまう結果となるのです。

 

ある先生は、最初のクラス懇談会や学級通信で、保護者へ宿題の進め方について知らせると同時に、宿題を出す日に子どもたちに知らせておくそうです。そして、ここがミソですが、宿題の半分を学校でやり、残り半分を家でするようにしています。

 

もっと、凄いやり方は、子ども一人一人異なるプリントを子どもに選ばせて宿題とするそうです。こうなると、一人一人違う宿題となり、個々の課題に応じて取り組めるといいます。

 

要は、継続させるなら、「楽しくおうちで勉強したい!」とならないといけません。親も

学校任せでなく、策を考えないといけませんね。「何のための宿題?」「何のための家庭学習?」どうですか・・考えてみませんか。