保育園では、0歳児のベビーちゃんへの対応は、細かいところまで気を使います。ベビーが睡眠中などに死亡する突然死は、その30%が入園後1週間以内に、51%が1ケ月以内に発生しているというデータもあります。
突然死のはっきりとした理由は断定できませんが、環境の変化によるストレスが大きな原因と言われています。ホワイトきゃんばすでも、一時預かりの乳児を預かる場合は、初めての日に長時間は避けるようお願いをしています。家の天井と模様が違うだけでも、ベビーにとってはストレスとなるのです。
医師や保育の専門家らで作る「保育安全推進協議会」は、ベビーのストレス状態を測定する調査を始めたそうです。今年の春に入園した13人の乳児を対象に、入園前と入園後の心拍数や体温、呼吸数の変化を測定して、ストレス状況を調べるという内容です。
詳しい分析は、これから1年かけてということですが、入園前、家庭での昼寝時に心拍数が下がっていた乳児が、入園直後の昼寝では心拍数が下がらなかったケースが多かったそうです。
この調査によるデータ化は、保育園の乳児対応につながるので、大いに期待しますが、ホワイトきゃんばすでは、夕方になると、まだ歩けないベビーが、歩行器に乗って、大部屋で遊びます。大きい園児たちに可愛がられ、今まで、狭いベビールームの世界から、他の園児たちの動きが見える場所に移動します。
これは、ストレスとは全く逆で、ベビーたちが声を出して喜び、奇声も上げます。そして、ニコニコの笑顔が多く見られる時間です。ベビーにとって、新しい刺激のある世界で、脳のシナプスが増えているであろうと、私は思っています。もちろん、データ化はされていませんが・・・
ベビーの保育園での生活は、ストレスというリスクと、新しい刺激を受けて大きく成長するチャンスと両面があると言えます。リスクを受け止めて、チャンスを伸ばす・・・これが、ホワイトきゃんばすでの、異年齢、縦割り保育でのベビーの生活です。