今日の夏の甲子園決勝をみなさんは、どう感じましたか。高校野球というのは不思議なもので、全く縁もない学校でも、自分が住んでいる地域の代表を応援してしまうものです。昨年は、保育園に出入りする銀行マンの母校が、優勝した花咲徳栄高校だったもので、ましては、彼は野球部だったものですから、熱い話の聞き役です。でも、埼玉代表が全国制覇したので、うれしかったものです。
高校野球は、地域が育てるスポーツと言ってもいいですね。今回は、優勝した大阪桐蔭高校よりも、敗れた秋田県立金足(かなあし)農業高校に、話題が集中するのも、地域の力ですね。最後は、秋田県を超えて、日本の多くの高校野球ファンの心をとらえていました。
公立高校・・・初の東北の優勝・・・異色の農業高校・・・様々な要素が、多くの人たちの琴線に触れたようです。
今大会、注目度ナンバーワンのエース吉田投手の帽子のツバの裏には、こんなメッセージがあるそうです。「マウンドは俺の縄張り。死ぬ気の全力投球」精神論が大嫌いな人は、敬遠するでしょうが、教育的にとらえれば、究極の非認知能力です。(笑)
さて、今日の保育園での事です。暑くなり久々に屋上のプールができました。そこで、男女問わず、やんちゃな園児を中心に、大型プールから30メートルの場所から、助走をつけながら走り出し、「プールへジャンプ!」の遊びが始まりました。
ジャンプ力のある園児は、一面に水しぶきを上げて満面の笑みです。足から降りるのが物足りなくなった子は、そのまま顔面と胸を下にして、ムササビのようにダイブします。一瞬、空を飛んでいるかのようです。
そんな中で、年長男子1人と年中男子2人は、その遊びを横目で気にしながらも、まだチャレンジできないでいます。
ここで「男の子だから、頑張ってみよう!」とか「寺子屋1番、2番でしょ・・」などの言葉は、経験上逆効果になることが多いので、彼らの勇気を引き出す言葉を考えていました。その言葉は「写真撮るからやってみて!」です。意外でしょ・・・(笑)
すると、3人とも列に並びました。そして、勇気を出して、「よーいスタート!」です。もちろん、最初のうちは、ジャンプの前に減速してカッコ悪いジャンプになってしまうのですが、彼らの勇気をたたえます。
「最初からできる人なんていないんだよ!もう一回やってごらん。今度はカッコイイ写真を撮るからね・・・」そして、彼ら3人は、この後も何度もチャレンジしたのです。うれしかったですね。
「勇気を出す」ことも、大切な非認知能力の一つです。