学年別のいじめ認知

保育園の子どもたちを見ていると、まだ言葉で自分の意思を伝えられない園児は、相手を叩いたり、噛みついてしまこともあります。しかし、寺子屋さんとなり、年少、年中、年長へと成長する中で、嫌なことは「やめて」と相手に伝えられるようになってきます。

 

泣いている寺子屋園児には、「どうして泣いているの?自分の言葉で先生に教えて」ということが多いですね。外野の園児は「〇〇ちゃんが叩いた」と教えてくれるのですが、大切なのは、本人から話を聞き出すことです。

 

こうして、自分の意見を言う年上の園児の姿を見ながら、小さい園児が学んでいくというプラスのスパイラルになっています。

 

さて、少し前までは、小学校1年から中学3年までの9年間で、いじめの認知件数は、中学1年が最も多く、「中1ギャップ」の表れと言われていました。

 

もちろん、いじめの件数は、正式な数値が出ているわけではありませんので、ある県の自己申告データですが、平成28年度の統計データでは、驚くことに小学校2年生が最も多いのです。

 

どう思いますか?いじめの低年齢化が進んでいると思ったあなた・・・それは間違いです。理由は、今まで低学年の児童がいじめの被害を言葉にして訴える機会があまりなかったのが、最近では、小学校低学年から「道徳」の授業などを通じて、児童の声を拾えるようになったからです。

 

つまり、自分の意見が言える子どもならば、それが、保育園児でも幼稚園児でも小学校低学年の児童でも、私たち大人は、きちんと耳を傾けないといけないということです。子どもの話をしっかりと聞ける大人にならないと・・・