授業で電卓を使う

サマーキャンプに参加した年長園児が、朝の会のインタビューで感想を話していました。「帰りに、園長先生とソフトクリームとかき氷を食べたのが楽しかった」という男の子・・・そこかよ?!と思わず笑ってしまいますが、子どもたちは、それぞれの思い出を振り返っていました。

 

年中園児は、「来年はサマーキャンプに行けるぞ!」と今から、楽しみにしているようです。

 

さて、今日は、算数や数学の授業で電卓を使用するかどうか・・・の国際比較の話です。日本の電卓の使用頻度は、小学校、中学校ともに低いのですが、世界標準は、そうではないようです。

 

小学校では、計算力の訓練や筆算力を高めることを目的とするので、どの国でも電卓を使う頻度は低いようです。しかし、中学ではシンガポールなどは90%以上が電卓を授業で使っています。つまり、中学生になれば、考えることや説明に重きが置かれるので、計算力は、手段として電卓を使うという考え方です。欧米では、中等教育以降は、試験でも電卓を使える国が多いそうです。

 

紙と鉛筆を使って、計算をガリガリとやる日本の生徒の姿とは、どうやら違うようです。

 

当り前ですが、大人になって社会に出ると、計算を紙でやるということはほとんどなくなります。電卓やパソコンを使う方が正確ですね。そう考えると、「どうしてこうなるのか?」という考え方を学ぶことに重点を置いて、計算の手段として、筆算よりも正確で時間がかからない、電卓を中学以降に使用することは、理にかなっていますね。

 

日本には、ソロバン文化があります。最近注目されている理由は、電卓と違って、ソロバンは、映像をイメージしてソロバンの玉をはじくことで、計算の本質を理解しやすいことと、指を使うことで脳の活性化につながるからです。

 

日本は、小学生で少しだけ授業でソロバンをやりますが、小学校でソロバン&筆算・・・そして、中学以降で手段として電卓利用の授業にシフトしていけば、理にかなった教育となりますね。みなさんは、どう考えますか。