科学する心

連休明けの子どもたちは、海に行った!プールで泳いだ!お祭りで〇〇を食べた!と、大騒ぎです。今日は、子どもたちの楽しい休日の話をじっくりと聞きました。素敵な思い出がたくさんできたようです。

 

さて、最近では、園児100人以上の大型保育園でも、「異年齢保育」の縦割りクラスで生活する保育園が増えてきたようです。愛知県岡崎市にある「豊富保育園」も、園児数130名の大規模保育園ですが、3・4・5歳児は縦割りクラスだそうです。ホワイトきゃんばすでいえば、寺子屋クラスが3クラスというイメージです。

 

この保育園は、自然豊かな環境にあり、栽培活動や飼育活動などをメインの活動としています。

 

蚕の生育では、卵から幼虫になったものの、全滅の経験を子どもたちがしました。エサである桑の葉の量や、温度設定などを考えて、再挑戦しその教訓を活かしたようです。

 

オクラの栽培では、5月にアブラムシの被害が出ていることを子どもたちが発見します。てんとう虫がアブラムシを食べることを図鑑で知った5歳児が、捕まえたてんとう虫をオクラの葉に乗せます。しかし、アブラムシはいっこうに減りません・・・なかなかうまくいかない経験を子どもたちはするのです。

 

丸くなったキュウリができたことをきっかけに「どうすれば真っすぐなキュウリができるか」に挑戦したクラスは、家族や地域の農家の人の力を借ります。どうやら、肥料となる牛ふんがポイントだったようです。

 

保育園にカエルが来てほしいと願うクラスは、園庭に田んぼを作り、おたまじゃくしを育てます。おたまじゃくしからカエルになる観察もできたようです。

 

「失敗は大発見のもと」を合言葉に、この保育園では、子どもたちの「科学する心」を育てているそうです。

 

もうお気づきですか?・・・こうした取り組みが、「異年齢」で行われていることが、大きなポイントです。年長から様々な知識や知恵を授かった年中・年少園児は、翌年には、教える側になるのです。

 

豊富保育園での活動を見ていると、ホワイトホワイトきゃんばすの屋上の環境もまた、大きな学び合いになるヒントがたくさんもらえます。子どもたちの「発見」「疑問」を1つ1つ大切に拾っていくことにします。