昨夜、7月7日の七夕の夜は、保育園恒例の夏の行事「ナイトツアー」を行いました。今年で、6年目となります。卒園児の男の子2人は、このナイトツアーは、6年連続の皆勤賞です。
夜の森で、クワガタ&カブトムシの採集・・・夜の水辺の生き物&セミの羽化観察・・・そして、昨年は、初めてホタルの観察をしました。今年も、昨年の感動を再び・・・ということで、総勢45名の夜のツアーがスタートです。
埼玉県上尾市にある公園が、ナイトツアーの舞台です。まずは、菖蒲の水辺の遊歩道を進みます。「懐中電灯を消して・・・真っ暗だけど、少しずつ目が慣れて見えるようになるよ・・・」と言いながら、暗がりを怖がる園児の気持ちを落ち着かせます。
すると、菖蒲の葉の上に1匹のホタルが、小さな光を灯していました。自然が相手だけに、ひょっとしたら、ホタルが見られないかもしれない事態も想定していただけに、園長としては、ホッと胸をなでおろします。(笑)
ここで見るホタルは、「ヘイケボタル」です。6月上旬には見頃を終える「ゲンジボタル」に比べると、優しいひかりを放ちます。
ホタルのメインスポットまでの道のりで、数匹のホタルを発見できました。そして、さらに暗がりへ進みます。そこには小川が流れているのですが、まるで、ゲンジボタルのような大きな光を放つホタルがいました。45名が「ホタルがいるぞ!」と大騒ぎしても、じっと光り続けています。
すると、小学2年の男の子が、昨年に続いてホタルを手のひらにのせていました。彼の手の中で光るホタル・・・男の子には、虫を寄せつける不思議な力があるようです。(笑)
帰りの菖蒲の遊歩道では、10匹以上のホタルが、子どもたちを見送ってくれました。「あそこにホタルがいるよ・・・あっちも・・・こっちも・・・」という子どもたちの声が響きます。そして、小学2年の女の子と4歳男の子が、ホタルを手のひらにのせることができました。
今回、初めて参加した親子は、「こんな近くにホタルがいるんだ!」と驚きの声を上げ、昨年に続いて参加された親子は、さらに感動が広がったようです。中には、「100匹くらいたくさん飛んでるのかと思った」とブツブツ言っている男の子もいましたが、今回は、私が数えたところ、ざっと16匹のホタルを見ることができました。
あんな小さな「蛍の光」が、これだけの感動を与えてくれるとは・・・やはり、自然の力ですね・・・子どもたちの「楽しかった・・・凄かった・・・」の声がたくさん聞けた、この夏のナイトツアーでした。