今日のさいたま市は、真夏日から解放され、朝から雨が降っています。プールはお休みで、教室内で壁面装飾のひまわり制作をしました。クレヨンと絵の具を使った、はじき絵で、子どもたちは真剣に取り組みます。
製作が終わった子どもたちに、過去のクリスマス発表会のBGMを流します。すると、劇では、その配役が当時のセリフを正確に言っています。ダンスでは、「UFO」の振り付けをこれまた女子が正確にやっています。子どもたちの記憶力に驚くとともに、それだけ、練習を頑張った証というわけです。
さて、子育て情報誌を見ていると、夏休みに「子育て移住体験ツアー」を企画する自治体が多くなってきました。
まずは、「富山県」です。数字のアピールでは、「持ち家率全国1位」「待機児童ゼロ」「25~44歳の女性の就職率全国2位」を打ち出しています。
北陸新幹線が開業して、東京から富山までは、2時間ちょっとです。保育園には富山出身のママもいますが、完全に日帰り圏内となりました。
富山県は2泊3日の「とやま子育て移住ツアー」とし、富山のおしいい料理を食べることだけでなく、子育て支援の企業訪問、子育て支援センターや児童館、放課後児童クラブの見学や先輩移住者との交流会も行います。また、田舎暮らしを体感するために、移住者の家を訪問するそうです。
家を購入することも考え、住宅展示場まで足を運びます。地元のスーパーでの買い物も欠かせません。
富山県は、海も山も雪も温泉も全部そろうイメージがあります。五箇山の合掌造りの集落は、岐阜県の白川郷よりも、個人的には、日本の原風景という感じがして、好きですね。
また、新潟県の新発田(しばた)市は、新潟市内から車で20分くらいのところにあります。コシヒカリの田園風景がずっと続きます。ここも、食育や地元の住民、移住した先輩たちとの交流を中心とした体験ツアーを企画しています。
驚くのは、「新発田市みらい創造課安住促進・婚活応援室」という部署が、この企画の窓口になっていることです。最近、自治体では、住民の役に立つから役人なのだ・・・という考えで、住民のために何でもやる「なんでも課」のような、部署が増えていますが、新発田市の部署は、婚活応援までするようです。
若者の「生きる価値観」が、多様化している昨今、住むこと・仕事をすること・子育てをすること・・・様々な考え方で、人生の選択するのでしょう。単に「田舎暮らし」だけではない、付加価値が、移住する地域に求められるのです。